LINEA BLU ~ le journal de bruxelles -3ページ目

未だに「フラン」!?

森にピコの散歩に行くと、たくさんの犬&飼い主に出会います。
不思議なことに、住んでいる所まで知っているのに飼い主の本名は不明です。おまけに必ず「犬とセット」なので、一人で歩いてると気づかれないこともしばしば・・・
そんな事情もあって?みんな犬の名前かあだ名で呼びます。
我々が何と呼ばれているかは未だに不明・・・
「ビション(マルチーズはココではそう呼ばれる)のアジア人」くらいか?


そんな中の一番おしゃべりで、仏語がいまひとつの私にもジャンジャン話しかけてくるおばちゃんがいる。その(あだ)名も「ノワゼットちゃんのおばちゃん」。
スカイ・テリア(だと思う)2歳8ヶ月♀のノワゼットちゃんの名前の由来はその「胡桃=ノワゼット(仏語)」色の毛。とっても人懐っこく、他の犬たちともうまくやってる世間慣れしたお嬢さん。でもちょっぴり嫉妬深いところも・・・かわいい♪
ピコもこのコンビが大好きで、「ほら、ノワゼットちゃん来たよぉ」っと言うと、全速力で彼女らに向かって駆けていく。


そんなおばちゃんとの先日の会話


お「ボンジュー、お元気?」
私「ボンジュー、元気です、あなたは?」
お「う~ん、ちょっとね。主人が開腹手術を受けて、9キロもやせちゃってね・・・」


何の病気かは未だにわからない・・・聞き取れない・・・


お「ところでピコって、いつも真っ白ね。素敵」
私「いやぁ、ありがとう。でも毎日ブラッシングで大変」
お「そうそう、私も最近なるべくブラッシングするようにしたの」
・・・以前は毛が雑巾のようだったのだ・・・
私「そういえば毛がフサフサしてますね。あ、前髪も切ってもらって、かわいい」
お「私が切ったのよ」
私「すごい、上手ですね」
お「だってね、トリミングに連れて行くと2000とかかかるじゃない。おまけにノワゼット怖がるし・・・」
私「に、2000?」


2000ユーロというと日本円にして約31万円・・・


お「あ、ごめん。2000フラン。ユーロにすると・・・」
私「大丈夫。私もベルギー・フランのころいたからわかります、って言うか、ユーロでいくらか私にもわかりません・・・」


お互いに大笑い。
ピコがまだチビのころ、何度かトリミングに連れて行って、確か1600フラン(5千円弱)払っていたような・・・今は家でバリカンだから、もちろん現在のユーロ相場はわからない。


ユーロが導入されて5年が経つ。スーパーでの買い物などの、日常買うものはユーロで考えるが、その他大きなもの(車とか家とか・・・)は、特に年配の人たちに「ユーロ」で言っても「それフランでいくら?」っと聞き返される。
スーパーのレシートの合計金額の横には、未だに「ベルギー・フランでいくら」と書いてあります。あくまで参考程度に、だけど。


人間の頭の中を「ちょっと」覗いた感じ、の出来事でした。
私の頭の中にもまだ「ベルギー・フラン」が残ってたなんて・・・
年取ったなぁ。

まっくろくろすけ

グウィンが夜突然
まっきゅろきゅろけーっとつぶやきながら、引き出しを開けたり、ベッドの下を覗いたり・・・
私は完全に???

そんな私のを完全に無視し、彼女は私にベッドの下を見るように促す。おまけにシーツをマットレスにたくし込もうとした私に "NO!" っと鋭い一声。シーツがベッドの下を覆わなければいけないらしい・・・


そんな私たちを見たグウィンのパパ。
パ「あ~。それ まっきゅろきゅろけー だよ」
私「はぁ?なんなのそれ?」
パ「日本人なのに知らないの?”トトロ”に出てくる・・・」


その正体は まっくろくろすけ なのでした。


コンピューターに強いパパがダウンロードした「となりのトトロ」が大好きなグウィン。その日本から来たアンティ(=叔母さん=私)にはもしかして「まっくろくろすけ」を見つける能力があるかもしれない・・・そんな風に思ったらしい。


ほとんどすべての引き出しを確かめたけど、やっぱり見つかりませんでした。


残念だけど、やっぱりちょっと怖い気もするから、ちょっぴりホッとして、眠りに付いた彼女。でもこれを毎晩やらされた私・・・
日本でもまっくろくろすけの住みにくい時代になったからねぇ。

ヒースローから入国

先週ロンドンに行ってきました。
マルタでの親友、姉妹と慕う中国人のリナ&そのダンナのデイブ(マルタ人)&娘グウィン(3歳)。
デイブの学位授与式があるので、ついでに2週間イギリス&スコットランド旅行を計画した彼らに呼ばれてロンドンで合流。スカイップで「アンティ=叔母さん」っと呼んでくれるグウィンには初めて会う。(リナのお腹にいたとき会ってる?けどね・・・)


さて近い割には行かないロンドン。訳は色々あるけど、一番は「ヒースローの入管でいっつも止められる」こと。一度はターバンを頭にぐるぐる巻いた入管に「本当にココで働く気は無いんだな!」って15分も詰問された。「誰がこんな飯の不味い国に住みたいかや!」っと頭に血が上り、余計怪しく見えたのかも?
そんなわけで、ユーロスターで行くつもりが、高い高い。ゆうちゃんが安い航空券を見つけてきてくれたので、渋々ヒースローから入国になったのだ。


そして・・・

今回もやられました。
でもやっぱり私もちょっとは「お・と・な」になりました。フ、フ♪


入「訪問の目的は?」
私「観光です」
入「ベルギーにはどれくらい滞在しましたか?」
私「住んでます」
入「では滞在許可書を見せてください。」
(なんでイギリスでベルギーの滞在許可書見せなあかんのよ!)
私「ハイ。どーぞ」
入「旦那さんは?」
私「今日は平日ですから、もちろんブリュッセルで仕事してます」
入「ではこのアパート(リナ達が借りてる所)にはあなたのボーイフレンドがいるのですか?」


き、来た~!この質問は友達の所に泊まるときいつも聞かれる。


私「だったら良いんですけどね。残念ながら親友とその家族です」
入「ホッホー。ところで子供はいますか?」(こう来るとは思わなかった・・・汗・・・)
私「いません」
入「どうして?」(もうセクハラの域だ!)
私「がんばってますが、なかなか難しいようです」
入「寿司ばっかり食べてるからではないですか?」
私「はぁ?うちはそんなにリッチじゃありません。寿司なんぞ1年に数回食べれればいいくらい」
入「なるほど。しかし牡蠣がいいらしいですよ」
私「はい?牡蠣?大好きですが、安くはありませんね・・・」
  (私の牡蠣好きはココ をご参照♪)
入「そんなに値は張らないでしょう」


そしてしばらく「どのサイズの牡蠣が一番美味しいか」など牡蠣について雑談・・・


入「私の知り合いが日本人女性と結婚して、10年以上子供ができなかったんですが、ある日フッとできたんですよ」(ホンマかぁ???)
私「それは、それは・・・」
入「いやぁ、あなたもあきらめずにがんばって。牡蠣!牡蠣ですよ!」


っとまぁ、ずいぶん変な励まされ方で無事入国。
やっぱり15分はかかったけれど、なんか面白かったなぁ。
私もチッタァ大人な受け答え(?)ができるようになったなぁ。これも年の功か?ただばばぁになっただけ、っと言う声も聞こえるが、要は「気持ちの持ちよう」ですよ!


でも日本の入国審査官でこんなことする人、絶対いないよね・・・