みなさま、こんにちは!林田です。
なんだか大型の台風が続々と。。。。落ち着かない日々ですね。
ここ福岡にも随分と影響がありそうですが、みなさまのお住まいもどうか影響がありませんように。。。
今のわたしたちはニュースで一週間の天気がわかりますが、昔の方々はどうしていたのでしょうか。
主人は農家の次男で、小さいころから専業農家だったおじいちゃんと田んぼに出ていたので、今でも空模様には敏感です。
あ、あの雲は一雨来るな。あ、今あっちの方向に虹が出ているはずだぞ。
この風は天気が崩れるな。
当たり前のように予兆を感じるから、キャンプの時には大助かり。
そんな話をずっと聞いていると、自分もなんとなくわかるようになってくるのですから、不思議なものですよね。
今日は朝から、なんとミシンに取り組んでおりました。。。
健康、美容の次は、身体の一番外側のこと、「着ることとはなんぞや?」を今、深堀しています。
わたしたちにとっては、ファッションというと、「流行遅れにならないように気にしないといけないもの」
「楽しいもの」「軽薄なもの」「お金のかかるもの」「食や住と比べてあまり重要ではないもの」
などの感覚がありますが、プリミティブ(原始)の世界においてはもっともっと重要なものだったようで。
※こちらは北海道のアイヌ博物館・ウポポイに取材に行った時に撮影したもの。
まるでファンタジー物語にでてきそうな、アザラシの毛皮で作られた衣服。
極寒の地では命を守る非常に重要なものだったことが想像できますね。
極寒の地ではなくても。
衣服は第二の皮膚であり。悪霊退散、縁を引き寄せ、身を守るための祈りそのもの、だったようです。
絹の原料となる蚕の話を読みましたが、一軒の農家が育てられる蚕はせいぜい1万頭。(匹とはいわないそうです)
そしてなんと1万頭でできる着物は、わずか3着だというのです。。。。。
生涯で数着の衣服を大切に大切に、その人の人生の伴侶として過ごしていた時代。
今の使い捨てのような服文化から想像ができるはずもありません。。。
なんと日本では一年間に服が33億着も捨てられているそうですよ。。。。
焼却されているのは20億着以上。しかも半分は新品のままだそう。
わたしたちが大量に消費するのと同じように、メーカーも流行の物を作り続ける宿命となってしまっていて。
次の流行のためには、前のものを市場に出すわけにはいかず、半分は捨てること前提で価格設定をして流通させているんです。。。
そりゃ地球が何個あっても足りないわ。
そんなこんなでここ数年は、もっぱら古着を着まわしているのですが、自分で作るというのはどんな感覚なんだろう・・・と。
家庭科で裁縫の時期の通信簿は2と決まっているわたしが、なんとミシンを買ってみたのでありました。。。。
買ったけど、下糸と上糸がこんがらがって、もう泣きべそかいて家庭科室に残っていた記憶がよみがえり、1カ月段ボールの中に入ったまま・・・・(苦笑)
そして今日、やっと重い腰をあげて、取り組んでみたのでした。
ミシン、いいですね~!!!(笑)
きっとこれを見てくださっている方々は、ミシンやソーイングが好きな方や、子供の服を作ることを楽しんでいる方も多くいらっしゃるのだと思います。
わたしも物を作るのは大好きなのに、ミシンアレルギーがずーっとありました。
いやぁ、でも、今のミシンはすごいわぁ。。。。下糸、上糸のトラブルが一切ありませんでした!!!!
やった~~!!ミシンアレルギー克服だ~~!!!
ゆっくりモードで塗っていたのですが、なんでしょう、あのトントントントンッと進んでいくリズム、気持ちいいですね。
何十年も必要な時は手縫いだったので、手縫いもやっているうちに無心になるのが好きだったのですが、ミシンも無になれる!
手仕事が脳に与える快楽は、実はかなり素晴らしいものらしいです。
料理で何かを切る時の包丁のトントントントントンッ・・・・っていうリズムや、季節の野菜の香り、段取りを考えながら一つ一つクリアしていく快感、ぜんぶ脳ケアとしては素晴らしいものなのだとか。
わたしたちはどこか家事は非合理的なもの、できれば外注化したいもの、それよりもお金を稼ぐ仕事の方が尊いもの、と刷り込まれてきましたが、日々の暮らしの仕事に喜びの原点があったのですね。
北海道のウポポイに取材にいったことをヴィフラ!のnoteにまとめています。instagramをのぞくだけでも、美しい着ることの原点が見れますよ。ぜひ覗いてみてください!
https://note.com/viehula/n/n5f0f89746d87