「やればやるほど、組織とメンバーの活力を奪ってしまう・・・。」多くのリーダー陥るジレンマ | ダントツの収益モデルと自主自律のヒトづくりで、幸せな繁盛人を創出する!!           (株)リンクスビジネスラボラトリー

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外部環境依存型のビジネスから脱却し、自社主導型のビジネスを構築して、経営の収益性を土台から革新する「会社を元気にする会社」

こんにちは!リンクスビジネスラボラトリーの細野です。

少しご無沙汰してしまいましたが、
今日のブログは、


「こんなはずじゃなかった・・・!!」


と多くのリーダーの中に潜む
「考えれば考えるほど、やればやるほど、
 組織とメンバーの活力を奪ってしまう」
という、小さな、しかし重大なジレンマについてのお話です。


特に、弊社代表の山田が普段組織開発に携わっていると、
リーダーの「こんなはずじゃなかった…」という呟きは、
本当によく耳にするようです。


今回は、コンサルティングの現場で
実際にあったエピソードも交えて、
「考えれば考えるほど、やればやるほど、
 組織とメンバーの活力を奪ってしまうジレンマ」
について、綴ってまいります。


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「こんなはずじゃなかった・・・」

こんにちは、リンクスビジネスラボラトリーの山田です。
これは、とあるベンチャー企業家がため息とともに漏らした言葉です。

類希な発想力と瞬発力で事業を一気に伸ばした彼は、
「一人のライオンが100匹のウサギを率いる会社」に

危機感を抱くようになり、とある経営コンサルタントに勧められ、
幹部会(経営委員会)、事業部制、権限委譲、リーダー育成といった
全員経営を目指しはじめました。



しかし、当社をはじめて訪ねて下さった際に、
ため息とともに出てきた言葉は
「こんなはずじゃなかった・・・」
の一言でした。


何故、リーダーは考えれば考えるほど、やればやるほど努力は空転し、
それどころか、組織とメンバー、そして自分自身をも苦しい世界へと
追い込んでしまうのでしょうか?


それは、私達が

・経営者、リーダー、上司、父親、母親、夫、妻etc

何らかの社会的立場を取った時に発生する
”あること”
が大きな要因となっていると言われています
そのあることとは?


私達は社会的立場をとった瞬間に

「失敗しちゃいけない」
「完璧にやり遂げたい」
「そこまでの実力が私には備わっていない」
という声が心の奥底で発生し、
それは“不安”という形で大きな暗雲となって広がっていくのです。


それでもその立場にある以上、前に進まねばならず、
先ずは”不安”という心に麻酔をかけ、


一生懸命、“うまくいかせるため”の方法”
を考えて行くことになります。


もうお気づきのとおり、
”苦しい世界へと追い込むあること”とは
思考だけを働かせ、感情を殺してしまうことであり、


これが、その人が本来有していた本質的なものの見方や考え方、
周囲へのポジティブな影響力を破壊してしまうのです。

(リンクスビジネスラボラトリー 代表取締役 山田主規)


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いかがでしょうか?
社会的な立場をとった瞬間に、心に麻酔をかけ
思考だけを働かせ、感情を押し殺してしまうという
リーダーのエピソードですが、
私も身近で似たようなことがあったのを思い出します。


数日前のある夜、
私は妻にある相談事があり、
こんな会話をしておりました。
(話の内容は、家族にとっての重要事項で、
少し込み入ったことなの控えさせていただきますが・・・) 


 私:「ねぇ、ちょっと相談があるんだけどいい?」
 妻:「いいよ。何?」
 私:「こないだ相談したあの事なんだけど、AかBで悩んでいたでしょ?
    あれ、結局Aにしようと思うんだ」
 妻:「・・・うん・・・・・。」

 ~しばし沈黙~

 私:「“うん”て何?相談してるんだけど・・・」
 妻:「相談ていうけど、もう決めてるんでしょ?」
 私:「そんな言い方ないだろ!?家族にとって大事な話だろ!?
    俺は色々悩んでたのに、何にも考えてないの!?」
 妻:「私は何をどう応えたらいいの?
    “ハイ分かりました”って言うしかないじゃん」

 ~以下、気まずい沈黙・・・~

その後、私は「分かった、じゃあAにするよ」というと、
妻は「ハイ」と憮然とした態度で、別の部屋に行ってしまいました。

その場は半ば強制的に終わってしまいました。


どうしてこんな結末になってしまったのでしょうか?
妻が、憮然とした態度で部屋を出て行き、
結局相談にならなかったのは、


「妻のリアクションに不満を感じた私は、
 “自分はこんなに真剣に考えているのに、何だその態度は!と”
 反射的に妻を責めるようなことをしていた」

ことにあったように思えます。


後に振り返ってみると、
そもそも、私は決断したAという案に
「・・・・・・。でも本当にこれでいいのだろうか・・・。」
という迷いや不安がありました。

だから相談したかったのです。


ですが、妻のリアクションは期待通りでなかった。


本当は迷いや不安があって、それを分かち合いたかったのに、
自分のその気持ちには気がつかずに、
相手の反応に対してだけ、勝手に腹を立てていたのです。



自分の感情に対する視点がなくなってしまっていたので、
相手の感情にも視点が行くはずもありません。



後に分かるのですが、
あの場で「どう応えろって言うの!?」と言った妻は、
相談といいつつも、既に決まったことの様に言う私に対して、
反抗心、怒り、悲しさ、寂しさを感じていたのですが、
表面だけの合意で「ハイ、分かりました」
と言っていたようです。



もし、表面的な合意のまま過ごしていたら
どうなっていたでしょう・・・。

私の決定したことで、万が一トラブルが起きていたら、
きっと妻は、
「だから私はやだったのよ!」言い、
私は
「キミは、あの時“分かった”って言ってたじゃないか!」と
妻を責め、まるで望んでいない、
「相手のせい」合戦になっていたことでしょう。



どうでしょうか?



今回は、「夫婦」の会話での例でしたが、
社長と幹部、上司と部下、リーダーとメンバー、
あるいは、社員とお客さんの間でも、




「社会的立場をとり、
 その立場の役割を果たそうとするがために、
 思考だけを働かせ、自分の感情を押し殺し、
 相手の感情にも目を向けられなくなってしまい、
 後になって望ましくない結果になってしまった」



なんてことはないでしょうか?


ビジネスの現場では、

 ・コントロールしようとする上司・される部下という関係性
 ・いつも加害者・被害者の図式が成り立ってしまっているリーダーとメンバー
 ・頭では分かっているけど、行動につながらない部下と、それを責め続ける上司

といった形で問題になっているのをよく目にします。


ビジネスとはいえ、そこに関わっているのは、
紛れもなく私たち“人間”です。
人間である以上、“感情”はつき物です。



しかし、自分の感情を押し殺し続けていると、
自分の感情に対して無感覚になってしまい、
ついには相手の感情にも無感覚になってしまい、



無自覚のうちに、相手にも感情を押し殺すことを強要し、
強要された相手は
「黙る」または「その場から去る」といった、
行為で反発しだし、非建設的な関係性へとエスカレートしてしまいます。


例えば、仕事がバリバリ出来るリーダーや、
自分のビジネスに没頭している経営者が、
部下が思うように動いてくれない、
期待した働きをしてくれないと、
「部下のやる気を高め」という名目の基
つい部下を叱責し続けた結果萎縮させてしまい、
余計パフォーマンスが下がってしまうことは
珍しいことではありません。


では、どうすればこの非建設的な関係性へのエスカレートを止め、
建設的な関係に築く方向へシフトさせることが出来るのでしょうか?



そのポイントとは、

「自分の“感情”に気がつき、捉え、
 “感情の先にある真の目的・願い”を明らかにする」

ことです。


先ほどの私の例の場合、
「一家の大黒柱としてしっかりしなければ!」
という社会的な立場をとることにこだわりすぎた余り、
相談といいながらも、まるで決まったことのように妻に伝え、
自分の期待していたリアクションが返ってこないことに、
「自分はこんなに考えたのに、彼女の態度は何だ!」
と勝手に怒っていたのです。


そう。怒っていたのです。


その起こっているという感情は、
どんな目的・願いがあったのでしょうか・・・。


“怒り”の奥底には・・・、



「本当は不安に思っている気持ちを分かってほしい、
 一緒に考えてほしい」

という、真の目的があることに気がつきました。


そのことに気がついた後は、少し恥ずかしい気持ちもありながらも、
本当は迷っていて、一緒に考えてほしいということを伝えたところ、
妻も自分の考えていることを語り始めてくれ、
望んでいた通り、一緒に考え結論を出すことができました。



日々業務・プライベートの中で、
相手の行動・言動・姿勢に
「怒り」「不安」「悲しみ」
などを感じることも多いでしょう。


こういった感情を抑圧するのではなく、
一旦感情に目を向けて、
その目的・願いを明らかにしていったらどうなるでしょうか?

先の例のような

 ・コントロールしようとする上司・される部下という関係性
 ・いつも加害者・被害者の図式が成り立ってしまっているリーダーとメンバー
 ・頭では分かっているけど、行動につながらない部下と、それを責め続ける上司


と言った問題状況に、変化の風が吹き出すかもしれません。


とはいえ、この「感情に目を向ける」ことは、
中々簡単なことではありません。


例えば、
皆様今この瞬間の感情を表現してみて下さい。

「なるほど、だからリーダーの○○はいつも部下をつぶしてしまうのか」
「上司は部下をコントロールしないと、会社なんて回らないじゃないか!」

こんな表現をした方はおられませんでしたか?


あるいは、
「今日の記事はやけに長くて、読むの疲れちゃったな・・・」
なんて思った方もいらっしゃるかもしれません。


これは、実は感情ではなく思考であることにお気づきですか?


感情はもっともっと奥底に隠れています。
普段無意識のうちに抑圧してしまうことが多いものですから、
目を向けても中々気がつきにくいのです。


来る8月31日()
私たちリンクスビジネスラボラトリーは
第2回目の「GLID」を開催いたします



8月31日のGLIDでは、
今回のメルマガでお伝えした、


「自分の“感情”に気がつき、
 “感情の先にある真の目的・願い”を明らかにする」

ということをテーマで開催いたします。


メンバーを率先していく皆様が
ビジネス人生を歩んでいく中で、
わきあがってくる感情。


今回は、知らず知らずのうちに
抑圧、あるいは無自覚になってしまっている
そんな感情にスポットを当て、
感情の目的を探っていくことを、
体感ワークを通じて明らかにし、
自分の感情への感度を高め、
同時に相手の感情への感度を高めてまいります。


そして、ダイアログを通じて、
感情に対する理解を深めてまいります。


さらに今回は、感情に対する気づきだけでなく、

「感情をどのように活用して、
 建設的な組織の関係を築いていくのか」

という、具体的な「方法」まで、お持ち帰りいただく
かなりボリュームのある内容になっております!

なので、今回は土曜日の時間を
たっぷりと使っての開催となります!



 ・これまで支配合戦の関係性から、建設的な関係性の組織にシフトさせたい方
 ・相手をコントロールするリーダーシップから、相手と理解しあい信頼関係の
  上の行動に変化をさせたい方
 ・良かれと思って言ったことが、思わぬ結果になってしまうことを
  繰り返している方
 ・「指示したことをやらない」という、部下の静かな反発に頭を悩ましている方


8月の最終日に、
たっぷり自分の感情と対話してみるお時間を過ごしましょう!


皆様にお会いできるのを楽しみにしております!!


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 ★☆8月31日(土)開催! GLID概要☆★
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  ■日程:2013年8月31日(土)
  ■時間:受付:9:30~
     開始:10:30~
     終了:19:30(予定)
     ※終了時刻は、ダイアログの状況により前後する可能性がございます。
  ■場所:豊島区生活産業プラザ 地下展示場
     東京都豊島区東池袋1-20-15 TEL03-5992-7011
  ■アクセス:→→地図はこちらをご覧ください←←
     (JR池袋東口駅 徒歩7分)

  ■参加費:21,000円(懇親会付)
       18,000円(懇親会なし)
       15,000円(複数割)
   ※同一企業から複数名参加される場合、2人目以降は複数割が適用されます。
   ※参加費は当日お支払い頂きます。
   ※開催1週間前からキャンセル料が発生いたします。

  ■定員 :20名

  ■申し込み:→→参加登録お申し込みはこちら!!←←
   

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【リンクスビジネスラボラトリー GLID事務局 細野篤志】