究極的民主主義の実現をめざすリンカーンクラブ

究極的民主主義の実現をめざすリンカーンクラブ

リンカーンクラブは、日本の現実をもっと民主主義に近づけていこうという活動に取り組んでいます。
アメリカの大統領リンカーンの「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉を理念にしています。

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第3回リンカーンクラブサロンで、国民投票がテーマになりましたが、リンカーンクラブ代表の武田文彦が雑誌「ベルダ」に連載している「政治の読み方」で、2回にわたり、国民投票について書いています。
これを契機に、このホームページでは、毎月、「ベルダ」寄稿の武田論文をPDFで紹介しますので、ぜひお読みください。

ご意見などあれば、リンカーンクラブ事務局(info@lncolnclub.net)までぜひお寄せください。

 

第1回目のリンカーンクラブサロンで、なぜ「リンカーン」という名前にこだわるのかという質問がありました。
そういう疑問をお持ちの方もいるかもしれませんので、それについて少し説明します。

私たちは民主主義という言葉にこだわっています。

良し悪しは別として、まず政治は民主主義でなければならないと考えてもきました。
ただし、遺憾ながら、言葉と言うものは不完全なもので、民主主義と言えば誰でも充分に言葉の持つ意味を理解できるか、あるいは伝わるかと言えばそうはいきません。受け手によっては様々な理解がなされます。

ですから、日本の政治の民主主義度を高めなければといっても、民主主義政治とはどういう政治なのか、一歩進んだ概念の確定がもとめられました。
 

すなわち民主主義政治とはどういう政治なのか、このことを容易に、できれば速やかに多くの人々に理解してもらわなければならないという問題意識を私たちが抱いたわけですが、このとき、思いついたのが、1863年アメリカの16代大統領の有名なゲティスバーグ古戦場での演説の結語、あまりにも有名な「人民の、人民による。人民のための政治をこの地上から消滅させてはならない」でした。
 

リンカーン大統領はこの演説の中で、「新しい自由の誕生」とは言いましたが、民主主義と言う言葉は使用していません。 

しかし、この「人民の、人民による。人民のための政治」という言葉こそ民主主義政治の実相と核心を捉えている言葉だと私たちは気がついたのです。
 

だからこそゲティスバーグの演説は、リンカーン大統領の口を離れた1863年から今日2016年にいたる153年間、途切れることなく世代を超えて世界中に響き渡りつづけ、私たちの所まで到達したわけです。

リンカーン大統領のこの演説の言葉の持つ容易さ、正確さ、単純さ、そして浸透力などを勘案したとき、私たちの運動母体の名前をリンカーンクラブとつけることに躊躇させるものはなかったということなのです。

〔代表 武田文彦〕

ご案内の通り、7月9日に、リンカーンクラブ代表の武田さんの新著「子どもたちを戦場に送らない勇気」の出版を記念したミニ講演会(フォーラム)を開催しました。
それを契機に、これまで活動をやめていたリンカーンクラブの会員活動を再開しました。

翌日の参議院選挙で、日本はいよいよ憲法改正が現実の問題になってきました。
自民党の憲法案は、読んでいただくとわかりますが、民主主義の視点からも大きな問題が含まれています。
そうしたなかで、民主主義の視点から現在の日本の政治状況を考え、自分に何ができるか、何をするべきかを考えることが、いまを生きる私たちの重大な課題になってきました。
そこで、リンカーンクラブでは、会員の交流も含めて、毎月、民主主義の視点から、いまの日本の政治状況を考えるとともに、民主主義をテーマにした、カジュアルなサロンを開催することにしました。
その最初のサロンを、下記の通り、7月24日に開催します。
リンカーンクラブ会員だけではなく、広く開かれた場にしていきたいと考えています。
さらには、できれば全国各地に、そうした民主主義を語り合うサロンが広がることを目指しています。

最初のリンカーンクラブサロンは、武田さんの新著「子どもたちを戦場に送らない勇気」を読んでの感想や意見をベースにしたいと思います。
武田さんにも参加してもらいますので、もし異論や疑問があれば、ぶつけてください。
サロンという、とても気楽な場ですので、軽い気持ちでご参加ください。
誰でも歓迎です。
一人ひとりの考えを大事にする民主主義の理念に沿った運営をします。

ちなみに、リンカーンクラブは会員募集中です。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://lincolnclub.net/
「子どもたちを戦場に送らない勇気」は以下に私が勝手に紹介しています。
http://homepage2.nifty.com/CWS/books.htm#160703
 

7月24日、湯島でお会いできるのを楽しみにしています。
 

●日時:2016年7月24日(日曜日) 午後2時~4時
●場所:湯島コンセプトワークショップ(リンカーンクラブ事務局)
http://homepage2.nifty.com/CWS/cws-map.pdf
●会費:500円
●テーマ:武田文彦著「子どもたちを戦場に送らない勇気」を読んで思ったこと。
●申込先:リンカーンクラブ事務局(info@lincolnclub.net)

リンカーンクラブ代表武田文彦さんの「子どもたちを戦場に送らない勇気」出版を契機にして、しばらく会員活動を休止していたリンカーンクラブの会員制度を再開させました。

昨日、その呼びかけを兼ねた武田さんのミニ講演会を開催しました。
かつての会員も数名参加し、総勢14人。...
武田さんの思いをお聞きした後、さまざまな話が続出、2時間半の予定が3時間半を過ぎても議論が続きました。
学生や女性にも声をかけていたのですが、最初は男性ばかり。
それも高齢者が多かったのが気になっていましたが、遅れて参加してくれたのが30代の女性でした。
若い彼女の参加に、少し希望を感じました。
参加者の考えはさまざまです。
安倍政権を強く支持している人もいますし、安倍政権打倒を目指している人もいます。
国民投票制度や教科書検定制度や経済的格差の構造化の話題も出ました。
しかし、今回の話し合いの根底に流れていたのは、全体主義化している時代の流れへの懸念です。
リンカーンクラブの理念は、「個人の尊厳と尊重」、つまり「一人ひとりのさまざまな考えが尊重され、できるだけ活かされる社会」を目指すことです。
制度的に言えば、そうした民主主義の理念に、現実の政治制度を近づけていく活動をしていくのが、リンカーンクラブの新しい会員制度の目指すところです。
その意味では、特定の政党を支持することはなく、さまざまな政党や個人が、自由闊達に議論しあえるとともに、誰もが同じように思いを発信でき、決定に平等に関わっていくことを、リンカーンクラブの方針にしていくことになっています。

クラブとしてのアドボカシー的な活動はあるとしても、具体的な活動は個人をベースにして展開していきたいと考えています。
全体主義社会への動きに対峙するには、自らの組織もまた、全体主義ではなく個々人をベースにした活動でなければいけません。
しかも、その個人が主体的に考えられる姿勢と環境を持っていなければいけません。
そこが一番の難題ですが、昨日の議論の様子を見ていると、たぶん大丈夫でしょう。
リンカーンクラブは会員募集中です。
皆さんの入会をお待ちしています。
なお7月24日には、リンカーンクラブサロンを開催します。
武田さんの「子どもたちを戦場に送らない勇気」を読んでの感想や意見をベースにした、気楽な話し合いです。
改めてご案内しますが、会員以外も大歓迎ですので、ぜひご参加ください。
武田さんの「子どもたちを戦場に送らない勇気」も読んでもらえるとうれしいです。
http://homepage2.nifty.com/CWS/books.htm#160703
 
佐藤修さんの写真