アルザスの頂点を極めるマルセル・ダイス。
アルザスに初めて「テロワール」の概念を持ち込み、大論争を巻き起こした上、遂にはAOC法の改正をも成し遂げた偉大な男、ジャン・ミッシェル・ダイス氏。彼の後継者である長男のマチュー・ダイス氏が来日され、ウメムラでワイン会を開催してくれた。マチュー氏は現在、醸造の全てを任されている。
マチューは英語堪能なので通訳を介さずともやりとりができ、ダイレクトに話をすることができた。

畑の立地(山や谷や川)の影響によって、同じように作っても貴腐菌が付くか付かないかの違いがあり、できるワインは全く異なるタイプになること。また、同じように畑の立地の違いによって同じブドウでも完熟する時期が異なるため、完熟時の果皮の色が異なり、同じセパージュでも出来上がるワインの色が異なること。 太古の地殻変動の影響によって複雑な土壌を持つアルザスの特徴など、興味深い話が満載。
“ブドウ品種よりもテロワールが大事”というダイスの信念に基づき、同じ畑でも異なる複数のブドウ種が混植されており、それらを一緒にワインにする。品種の個性ではなく、その土地その畑の個性としてワインを造っているのだ、という説明は非常に力の入ったものでだった。
・泡 Daniel Savart l'Accomplie Extra Brut (Magnum)
・白 Alsace Blanc 2012
・赤 Alsace Rouge 2011
・白 Muscat d'Alsace Bergheim 2008
・赤 Vin Rouge Saint Hippolyte 2010
・赤 Burlenberg 1er Cru 2004 (Magnum)
・白 Gruenspiel 1er Cru 2008
・白 Mambourg Grand Cru 2010
・白 Altenberg Bergheim Grand Cru 2003 (Magnum)

ビストロ・プペの料理も、今回の白中心に合わせた内容。
アルザスの郷土料理であるシュクルートとの相性はバツグンだ。

爽やかな好青年、30歳。
マルセル・ダイスのワインが素晴らしい。それを本当に体感できた一時だった。

