DENON (デンオン) PMA-390 (初代) | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

この、リリース当時に評論家達が、こぞって高い評価を送った、

中でも自作すぴーかーでは、名高い故人の教祖様 が、

「まとりくす」なる接続法で、大絶賛したこのひとは、

わたくしにしては珍しく、その身が型落ちする直前に、

新品買いしたものなのです。


当時、知人の居宅にて、やまはのNS-1000M様 の、

その 「べりりうむ 」 の「つぃーたー」 と、「みっどれんじ」 の美質をば、

定価でたかだか3万円を、わずかに超えるこのひとが、

これまで聞いたいかなるあんぷも、真似のできない軽やかさにて、

見事に引き出し響かせたのに、ショックを受けたわたくしは、


一目散に今は亡き、DAC秋葉原 の店内に、

駆け込み同じく1000Mを鳴らし、その響きをば再確認して、

ただちに購入したのです。


B級お~でぃお珍道中

※ まっ黒けっけっのけ~~~で、ディティールが今一つっすね。。。


自宅に帰りて確かめたるや、入力された信号を、

その体内に何ら留めず、ただ通過させているかの如き、

疾走感にあふれた音を、ひたすら聞かせるようでした。


恐らく、そうした「スピード感」 には、このひとに備えつけられた、

「低抵抗型ぼりゅーむ」 に、大きな秘密があったのでしょう。

先日ここで紹介をした、PMA-7.5S様 にも、

そのぼりゅーむは持たされていて、良く似た音を聞かせたものの、

このひとはほうは輪をかけて、簡素化された単純さをば、

逆手にとって疾風の如き、音が吹き抜けていくのです。


もっとも相手のすぴーかーが、「ばすれふ型」 の場合だと、

やや中域が薄めとか、軽いドンシャリ気味では? などと、

感じてしまう瞬間も、まるきり無いではなかったけれど、


これがひとたび 「密閉型」 の、すぴーかーをば相方に

とりわけ 日本びくたー様の、SX-3II をあてがったなら、

たちまち変わってまろやかな中に、「コリコリ」 とした歯応えと、

密度を高めた歌声を、聞かせてくれたようなのです。


この組み合わせで拾有余年、ときには機器を改める際に、

それらの個性のお毒見役にも、大いに活躍してもらい、

何度か操作を誤って、過大入力を与えてしまい、

「ひゅーず」 が切れてしまっても、そのひゅーずをば交換すれば、

何事もなく甦り、おまけにひゅーずの容量を、

既定のものより大きくすれば、


※ 良い子のみなさんは真似しちゃダメっすよ!!!


面白いことに中高域の、スピード感を保ちつつ、

中低域に逞しさをも、加えて図太く堂々とした、

鳴りっぷりへの変貌も、見事に遂げて見せたのです。


※ べた褒めですなぁ。


とはいえ結局、このひとも、

2007年の6月に、自宅リフォームの資金の足しにと、

手放さざるを得なかったのです。


されど、このひとの名を継いだ、あんぷを店で耳にするたび、

世代を重ねてそのたび所謂、おーでぃお的な洗練を、

増していくその一方で、あるいはめーかーの主張として

初代に持たせた音の魅力は、薄まったように感じられ、


そうした意味では古き良き 「でんおん」 様の 「良心」 が、

あらわれたものでなかろうか? などと、

手放したことを改めて、悔やまずにいられないのです。