DENON(デンオン) SC-E232 | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

このひとは、2001年の年明けに、
東武練馬は 不動通りの、道沿いにあった古道具屋で、
売りに出されていたものを、お囲い申し上げたのです。


ミニコンせっとの一員として、売り出されていたものだから、
でもわたくしが欲しかったのは、すぴーかーだけだったのに、
店主は他と一緒でなければ、売らぬと言い張るものだから、
「舅」 や「姑」、「小姑」までも、身請けせざるを得なかったのです。

※ 締めて壱萬伍千円也は、そのトータルで考えたらば、実は安い買い物だったっす。


B級お~でぃお珍道中
※ 画像が残ってなかったので、当時の雑誌の広告記事をば


もっとも、このとき選んだ訳は、リビング使いに手ごろなサイズで、
デザインもおとなしげなものをと、家族に迫られ探していた折、
たまたまこの目にとまっただけで、過去にさしたる思い入れもなく、
大した期待も持たずして、拙宅に持ち帰った後、

試しに聞いて見たところ、


柔らかなれど、ふやけ過ぎない、

意外なほどに気品に溢れた、音に驚かされたのです。


中高域に独特の、瑞々しさと艶が乗り、

低域の出は控えめなれど、かえって漂う雰囲気の、

演出巧みな表現は、確かにリビング向きではあれど、

このときわたくしが思ったことは、むしろ上級のシステムに、

柳の腰を支えてもらい、厚みを乗せれば、その真価をば、

発揮するのではなかろうか? などと、


でもその考えは必ずしも、正しいわけではなかったようで

例えば当時常用していた、TA-F555のESL との組み合わせでは、

一面 「うぉーむ」 と思えたものの、締りの緩い低域が、

だれて流され「ぶわぶわ」と、聞こえてしまうようでした。


その低域に芯を入れんと、その後も名だたるアンプをば、

あてがう程にどうした訳か、意図とは離れて響いてしまい、

後に耳するところでは、その「うーふぁー」は「えげれす」製で、

欧州調のソフトな音を、醸し出さんと設えたものに、

所詮は無理な注文では?と、

でもその割には予め、組み合わせられたあんぷにしたって、

大掛かりではないけれど、一応しっくりツボを得ており、


これが、みにこんぽの音作り?

でも、ちょっとそれも、違うような。。。


と、ここへ来て、

ハタと気づいたわたくしは、この当時サブで鳴らしておった、

初代のPMA-390 を、あてがったところ、ようやくにして、

当初描いたもくろみ通りの、音を奏でてくれたのです。

数年を経て戯れに、PMA-S10様の、これも同じく初代機 を、

試しに繋いでみたときも、やはり狙った方向で、

質を数段高めたものが、得られたように思えたのです。



だから、やっぱり、このひとは、

当時のでんおん様のあんぷに、相性を絞って作られたのだと、

鮮度の高さと聞こえる部分と、程良く締まった低域の、

場合によってはちょっとだけ、金物めいた表現に

スイートスポットがあるようでした。

※ そうは言ってもあの当時、でんおん様のあんぷには、めーかーの良心を感じましたよ。



そうこうするうち、だいやとーんのDS-500番様 を、

手にしてからはこのひとの、出番のほどは少なくなって、

2007年の6月に、自宅リフォーム資金の足しにと、

売り飛ばされてしまったのです。


されど、このひととの出会いによって、機材の主張や個性をば、

組み合わさする楽しみ以外に、逆に 「ぶらんど」 を揃えてしまい、

めーかーが持つ世界感をば、徹底して味わうと言う、

嗜みかたがあることに、改めて気づかされたのです。