DIATONE (ダイヤトーン) DS-500 | B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

B級お~でぃお色ざんげ (旧 B級お~でぃお珍道中)

わたくしを通り過ぎた、お~でぃお機材(中古ばっかり)たち(笑)

このひとは、お~でぃお用途はもちろんのこと、

びでお編集で音声のチェック用途に複数の系統を揃えたこともあり、

いったん手放してはみても、機材や環境の変化につれて、

再調整の要として、再び迎え入れたり、などと、

またえらいこと、ほれ込んだ時期があったりしたのです。


そもそも、このわたくしは、あの一世を風靡した、

「国産」でかつ「3うぇい」の、すぴーかーには、どうしても

一時は「いいな」と思ってみても、そのうち中高域ばかり

歪みはなくとも強調されて、自分の耳には薄っぺらく、

長くは聞けない不自然さに、我慢がならなかったのです。

しかし、そうした一方で "はいふぁい = 国産" という、

なんだか怪しげな信仰も、なぜだか持っていたことも、

否定できない事実でした。


そうした中でこのひとは、「LCPぽりまー」 なる、

当代最新の振動版をスプルース素材の木目端正な

バッフル版に嵌め込んでおり、

おまけに「History」 などという、格式高いニックネームが、


B級お~でぃお珍道中


権威に弱いわたくしをば、見事にノックアウトしたのです。



肝心の、音はといえば、


「だいなみっくれんじ」 やら、「周波数特性」 などと、

どうにも解った風体の、難しい言葉を持ち出したら、

その部分では残念と、言わざるを得ないものでしょう。

また、付けられた値段を思えば、癖や個性の排除をば、

求めてしまうはあまりに野暮とも、申せるものでありましょう。

実際、樹脂系の振動板に、多く感じる 「光沢」 めいた

キャラクターをば、このひとにも、感じないわけではなかったのです。


されど、振動版の素材をば、低域、高域分け隔てなく、

揃えたことによるものらしい、違和感少ない質感と、

大きさの割に強固に感じる、「密閉型えんくろーじゃ」の所為か、

控えめなれど贅肉のない、きびきびとした低域とが

織り成し奏でる楽曲は、内に秘めたる情感をば、その本質を損なわず、

余すことなくしみじみと、引き出し聞かせるものでした。

それらは置きかたに工夫を凝らし「つぃーたー」の位置を傾けて

「うーふぁー」の軸と揃えれば、いっそう魅力を増すように、

わたくしには思われたのです。


ちなみに、このひとの 「うーふぁー」 の縁は、

年月を重ねると強張ってしまい、奏でる音も緊張めいて、

聞こえる場合がほとんどでした。

でも、あちこちのWebをみて、調べあげた魔法の処方、

クレ「ポリメイト」 をすりこめば、 「どもほ●んりんくる」 顔負けに、

たちまち弾力を取り戻し、若やぎ伸びやかな歌声を、

再び楽しませてくれたのです。


だから、再導入した機体のほうは、

このあと長く連れ添うことも、本当はかなうはず、だったのに、

酔ったわたくしの不注意で、修理のなったその 「うーふぁー」 を、


蹴破っちまったものだから!!!

※ 黙っていても割れやすい素材なんだけどね


それが生身の身内に対して、向けられたものではないことだけが、

せめてもの救いであるとはいえ、

せっかくよりを戻そうと、大枚はたいた、このひとに、

いくら意図せぬこととはいえ 「DV」 を働いてしまったことに、


わたくしは激しい慟哭を、禁じ得えなかったのです。