行ってきました。
Liverpool Philharmonic Orchestraの来日公演でしかも辻井くんとの共演でさらにRachmarinoff Piano Concerto No2という夢のプログラム。
実は2024年に入って辻井君のコンサートは3回目。5月で3回ってハイペース過ぎない?
自分でもそう思う(藁
っていうか、一回目は2024/2/28のサントリーホールで大和証券グループ協賛のソロリサイタル。これは3月に辻井君がラフマNo2をやるというのを知って、チケットを取ろうとする(2024/3/22 立川ステージガーデン)も、ミスってチケットを買ってしまったという。。。
で、2024/2/28のサントリーホールの公演を間違って買って10日ほどしてしてからミスっていることに気づき、慌てて3/22のチケットを押さえようとして、今回のLiverpool Philの公演があることを知り、慌ててチケット購入。
ということで、2024年3回連続の辻井くん鑑賞という流れができました。
2/28、3/22とも席は一階後方であまり鑑賞条件が良いとは言えず、とくに3/22は三浦君がチャイコのヴァイオリンコンチェルトをやるというので、こちらも楽しみしていたけど。。。オケは読交で指揮者がニール・トムソンという外タレなんでそれなりに楽しめましたが。。
やっぱり鑑賞条件はすごく大事というのが、本日の鑑賞で痛感しました。
まあ、今日に限って言えば、Liverpool Philというだけで期待値爆上がりなんで、比べ物になりませんが。。。、
まあ、これは近しい方にいってますが、そもそもClassicにハマったのは、奇跡の公演といわれた辻井君の2013のBBC Promsのyoutubeを見てから。2015年だから今から8~9年くらい前です.。
まあ、なんともおそいというか、あれなんですが、もともと小学校のときに親にピアノ習わせろといったのに、返ってきた答えが地元のサッカー少年団に入れと(藁。
その選択も十分人生の糧になっていたのであれなんですが、結局ケガやら何やらでサッカーを遊びでやる立ち位置まで落とした結果、音楽の方が長く続いているので、サッカーという選択肢は微妙・・・。
まあ、そのころからClassicを聞いてれば、楽譜も読めるようになっているだろうし、Pianoも今よりももっと弾けるようになっていただろうし、音楽理論ももっと深く理解していたかもしれない。反面、作る音楽にも影響大だったろうし、今の作る音楽がうまれていたかというと微妙なわけで。。というかバンド形態というElectricな音楽をやってるかどうかもわからない。
タラればだけど、どこでどういう因果律が働いていたかわからないわけで、すくなくとも、2015年になるまで、Classicにさほど興味を示さなかった、2015年以降はむしろLoudが音楽がツライというのが現実。
まあ、それはおいておいて、とにかく、熱心にClassicを聞くきっかけになった、
・辻井信行
・ラフマリノフ ピアノ コンチェルト No2
という組み合わせを、生できけるとあっては期待値爆アガリにもなります。
で!!
本日、いってきました。
今日のメニューは
・アルベール・ルーセル 《バッカスとアリアール》第2組曲
・セルゲイ・ラフマリノフ ピアノ コンチェルト No2 with 辻井信行
・ドミトリー・ショスターコーヴィッチ シンフォニー 第5番 二短調
今日の席は
極上(^^;。
いままで結構なClassicなコンサートいったけど、一番じゃなかろうか。
川崎のミューザにベト7ききに行った時も二階席だったけど、もうちょっと後ろだったかな。
最初の曲
・アルベール・ルーセル 《バッカスとアリアール》第2組曲
はロマン派に偏っている僕の趣味からは外れますが、この曲で、このサントリーホールの実力をまざまざと体感しました。
この曲自体が、それぞれのソロパート的(Volin/Clarinet/Viola etc..ウル覚え..)なものがあり、まずはホールリバーブのすごさにびっくり。こんなにキレイにリバーブがかかるのかと、うちのめされました。
2月にいった時も同じサントリーホールだったけど、1階席だったこともあり・・・。というか1階席だと、すべての楽器の音がまっすぐ同一音量(とは言わないまでもそれなりバランスで)客席側にそのまま流れてくるよう聞こえる(これはバンドの音楽も同じ。バンドの音楽はさらにマイクで拾われて、PAで増幅されるから余計にそう)。でも今回の席だと、演者の位置からダイレクトに聞こえてくる生音、ホールの反響板からの音、ホール全体から反響の音が重なり、サラウンドになって耳に飛び込んでくるので、もうすごいの一言。バンド音楽なら、こんだけホールリバーブがあると、ぐちゃぐちゃになりそうなんだけど、生音命のClassicならでは。
普通のコンチェルトではここまではっきりと体感できなかったけど、選曲の妙もあり、Classicの醍醐味をガツンと味わされた感じ。
で、肝心の辻井君のラフマは。
もう圧巻の一言。もう滅多に音楽で感動することないけど、今回ばかりはスタンディングオべージョンしちゃいました。
ラフマの2番は全部好きというのは当然として、第一楽章の出だし、第三楽章、最後のオケとの掛け合い的なエンディングが特に大好きななんだけど、曲が進むにつれて、感動の中に、演奏のすばらしさとは別に、エンディングへの期待と、ああこのすばらしきひと時がおわっちゃう、という悲しさに感情が入り混じって、すごい複雑な感情できいてました。
それは、みなさんも同じだったみたいで、エンディングが終わるとスタンディングオベーションの嵐。しかも今日はリバプールフィルの来日公演なんで、辻井くんは客演なのに、4回のカーテンコールのあと、アンコール(ピアノソナタ)まで。
まあ、リバプールフィル自体は、国外でも多数共演し、辻井くんをPop Star扱いしているらしく、反発どころか、ラフマのピアノパートのところでは、うっとりと辻井君のピアノに聞き入るメンバーもいたくらいなんで、問題ないでしょうけど(藁。
でも、今回は席がよかったのもあり(反対側の同じ位置なら辻井君の手元がみえたからよかったのかもしれないけど、ピアノの屋根が辻井君ごしになるから多少聞こえ方が変わったのかなというのと、1st Volinの面々の表情が見えなかったからこちらの方がベストかな?)、サラウンド的に押し寄せる音に酔いしれられたのと、リバプールフィルというオケでより一層、音がよかったのと、BBC Proms的な辻井くん解釈的な指揮だったので、余計に感動もひとしお。
これまで、横山さんとか、つい先日亡くなったフジコ・ヘミングウエイとか、辻井くんも2,3年くらいまえにここサントリーホールでラフマNo2をきいたけど、それほどでもなかったので、オケのすばらしさと席の良さで、今回のラフマがこれまでの人生で最良のものとなりました。
※余談
環境に来ていたリバプールファンかあるいは日本在住のリバプールフィルファンかわからないけど、アイドルコンサートのように紙にLVLP♡(LoVe Liverpool Phil)と掲げて、激賞していた一部観客席の外人がおもしろかった(藁
※5/16に埼玉でもLiverpool Phil+辻井君+ラフマNo2をやるようなんでかっとけばよかったと後悔。でも席がよいとはいえないかもなんで、今回はこれで満足しとくべきか(^^;