地下鉄に乗り遅れそうになって 慌てて 

最後尾の車両に飛び乗りました

 

替わりに降りてきたのが ベビーカーを押して 小さな男の子の手を引いたママ

 

見ていると ホームを改札の方に歩いていくでもなく 

そのまま立っているのです

 

男の子は おめめの大きな 三歳児くらい 

 

どうやら 電車が出発するのを見ようとしているのですな

 

しかし お目当ては 最後尾にいる 車掌さんのようで

 

車掌さんが窓から身を乗りだして 安全確認する様子や 

指さし確認するところを

 

すごい集中力で 見ているのです

 

いざ電車が動きだしたら 

 

モミジのような 小さな手で 

車掌さんに バイバイするので

 

もちろん車掌さんも手を振って返していました

 

電車が走り出して 彼の姿はだんだん離れて小さくなっていくのですが 

 

ずっとホームの端っこに たって こっちを見ていました

 

純心 無垢 無心 好きなものを見るのが何よりも楽しい

 

あぁ私も あの日に帰りたい