ただの戯言ですがね。 | 徒然云々

売れてる歌手って独特のクセみたいのを持ってたりするけど、別に本人そこまで意識してそういう歌い方してるわけじゃないんじゃねえかなぁと最近になってふと思ったり。
口や骨格の形でストレートに出しても結果的にそういう歌声になってんじゃないかと。
いや、多少は意識してるだろうけど。

んで、俺も10年くらい前までは意識的にしろ無意識的にしろSIAMSHADEっぽい歌い方というかマネてたのを先生に突っ込まれた。

たまたま代理で入った先生だったんだが、そのたまたまがなかったらと考えるとすげぇ恐ろしい。

その先生、別にSIAMSHADE知ってるわけでもなかったけど、「多分、真似してるよね。お前がそう歌っても歌詞が伝わらねぇよ。」と。
目からウロコが落ちた。

多少、歌える気でいたところを真っ向からの全否定w
いや、当時既に友人の助力を得て、歌録って自分でミックスして~とやっていたので、思ってた以上に自分のド下手クソ具合に頭を抱えていたワケだが。
・・・10年どころじゃねぇな、2004年の夏の話だよ。

それからも、事あるごとにその日のことを思い出す。

確かに、体格も声帯も舌の長さも違う別の個体が同じ声だそうとしたところで何処かで無理が生じるだろう。
無理が生じりゃ、そいつにとって一番いい(と思われる)声は殺されることになる。
その日から15年くらい経って思い返したところ、そのような結論が出てきた。
とは言え、それからも上手くならないジレンマと共に今に至っている。
感情ばかり先行して土台をほったらかしにしていたことに気づいていなかったからだ。
音程も気にしてなかったわけではないが、それも甘々な基準。
6年くらい前に出会った某氏とちょろっと共に活動してた頃に散々叩き込まれて、そのあとに加入したバンドではベースについてもボロクソにこき下ろされ凹まされて、それまでの自分が実は素晴らしくいい加減でクソであったことを思い知らされた。

それからは異常なほどに音程とリズムにはシビアになったとは思う。が、実際はそれが当たり前で、やっとスタートラインに立てたという程度の話でしかなかった。
本気でプロ目指してる人らのレベルってのを知ってからは、「俺、音楽やってます」と言えなくなったし、今も言えない。
そう言えるレベルじゃねえもん。

言えたところで趣味程度です、ってところよのぅ。
事実、趣味レベルのものしか出せねぇしな、まだ。
いや、音源の質どうこうより、活動レベルの問題か。
「プロ目指してます!」って堂々と言い張りたきゃ、それに足る動きを見せなきゃただの妄想癖だ。
ガキの頃に書いた七夕の短冊と変わらん。
下手くそでもなんでもライブやりまくってる奴らのほうが、俺よりもよっぽど立派だ。
それは確かなことだ。
イイ曲作れるだけなら、そんな奴幾らでもいる。

そこで止まってる俺にはなんの価値もないのだよ、ワトソン君。
ただ、ユニットを組んだ以上、踏み出さないわけには行かないなぁ。

余談だが、「お前はそうやってカッコつけても逆にカッコ悪くなるからやめとけw」だってさ。
その時に出た「ブルハなんてカッコ悪いけど、それがカッコイイじゃん。」という例えはブルハに失礼じゃねえのと思ったが。
しかし、カッコつけようとするカッコ悪さという概念はしっくりくる。
カッコイイと言われるやつほど自然体でカッコつけてない。
自然体でアレだから、ブルハはカッコイイのだと思う。