テレビを何気なく見ていると、思いがけずホルンの演奏につながるヒントに出会うことがあります。
今回見ていて興味深かったのは、「ゼロポジ座り」と呼ばれる座り方です。
呼吸がしやすくなり、横隔膜が広がる、さらには集中力も高まるなど、まさにホルン奏者にとって嬉しい要素ばかりだと感じました。
特に印象的だったのは、「膝を股関節より低くする」というポイントです。
これだけで、自然と姿勢が整い、無理のない状態が作られるように思います。
そういえば昔、舞台上の椅子がどうしても体に合わず、ピアノ用の高さ調整ができる椅子を使いたいと申し出たことがありました。
しかしその時は、「みんなと同じ椅子しか使えません。自分勝手は許されません」と言われてしまい、そのまま従うことになりました。
今振り返ると、演奏環境について考えることは決して「わがまま」ではなかったのではないか、と感じます。
長時間座り続けるオーケストラの現場――例えばブルックナーのような大曲の演奏――は、果たして本当に体にとって無理のないものなのでしょうか。
また、練習でも1時間に一度程度の休憩しか取らないことが多いですが、それも見直す余地があるのかもしれません。
こうした視点は、演奏技術そのものだけでなく、「体の使い方」を考えるきっかけになります。
なお、「ゼロポジ座り」についてはインターネットでも紹介されていますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
