コプラッシュの60の練習曲から、練習方法の考察 | 基礎から学ぶあべまみ音楽教室

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久しぶりにコプラッシュの60の練習曲の上巻を開けてみたら、まあ劣化の激しいこと。なんかこぼしたのかな?随分汚れている。

 

おまけにアメリカの恩師クレヴェンジャー氏が書いてくださった言葉が表紙裏に書いてある。

 

これえんぴつで書いてあるので、今にも消えそう、もう40年以上も前に書かれたものだから仕方ないけど、

 

これとても貴重な言葉なので、なんとか復活させて皆様に伝えたい。

 

さて写真を見ていただくとわかると思うが、三番、四番の上にはアーティキレーションやリズムを変えて練習することを提案している。それから移調の練習になったり、3番はこれも恩師の提案であるが、4分の3拍子を8分の6拍子のように吹けるようにしなさいとか、F管だけとB♭管だけで吹けるようにしなさい。とか言われてやった思い出がある。そして、なぜか間違った指遣いまで書いてある。数字はメトロノームの速さ(この速さは自分で設定したもの)である。

 

次に八番、九番、十番などはアーティキレーションの練習になると言われた記憶がある。これは、大変お世話になった故ケンデル・ベッツ氏(オーマンディ指揮フィラデルフィア菅で来日したことがあり、日本が大好きだった。別荘にお風呂があった。)がいうには、展覧会の絵(ムソルグスキー作曲ラベル編曲)のホルンのソロで始まるあの曲(名前忘れたけど)あれをカッコよく吹くには、この3つの練習曲を徹底的にやれとおっしゃっていた。

 

今にして思うと、オケの首席をやっているような人にレッスンをして頂くと、この曲にはこの練習曲ということをよく教えていただいたものだ。

 

オケの曲、例えばマーラーのソロは、フランスのルシアン・テーベの200の練習曲の中にたくさんヒントが隠されている。6巻に分かれて販売されていたが、入試のために覚えた曲の中にもたくさんあって、日本の恩師によく「これは、○番の交響曲のソロと同じでさー、こう吹くとかっこ良く聞こえるんだよ。」と教えていただいたことを思いだした。

 

だから練習曲なんだな、って書いているうちに思いました。

 

プロになるには必要な練習曲ですが、アマチュアで音楽を楽しみたいという方も少し、齧ってみませんか。