昨日、とあるSNSを見ていたら、面白い投稿を目にしました。
ショパンのノクターン2番に出てくる右手が4つの8分音符、左手が3つの8分音符のところ、どうやって弾くのですか?という内容です。
あの有名なノクターンの中に頻繁に出てきます。幻想即興曲の始めも然り、右手が16分音符、左手が8分音符3つです。
同やって弾くと言われてもちょっと考えれば、簡単なことなのですが、きっとこの質問者さんは、ノクターンを弾くピアノのテクニック、読譜の実力があるのに、今まで教わってこなかったのかしら、、、
バイエルで始めた方はきっと忘れられない曲がありましたね。左手が8分音符3つ、右手が8分音符の弾き方、その応用です。
ただし、小さい子供(小学校5年生以下)は理屈でなく、リズムを叩くことで覚えていただくしかないです。小学校高学年になると分数や公倍数の勉強を始めると、頭で理解できます。
そして、拍子記号の意味がわかっていないと、こんな問題に直面してしまいます。
昔ある時、某ホルンアンサンブルで「月の光」をやった時のことです。あの曲は8分の9拍子、でも拍子記号をよく確認しないで吹き始めると
8分音符で動くところはまだしも、付点4分音符で伸ばしている人たちは、動きが揃わず、和音パートの動きがギクシャクしてしまいました。
なんのこと?拍子記号とは、8/9拍子っていうのは、分数の分子にあたる8は8分音符のことです。分母にあたるのが1小節に8分音符が何個あるかということです。だから「月の光」は1小節に8分音符が9個ある拍子ということです。
ですから拍子と撮るときは、1、2、3、4、5、6、7、8、9と数えなくてはなりません。
めんどくさいです。でもそういうリズムなのよってことです。
そして、頻繁に出てくる付点4分音符、これは8分音符3個分の長さになります。(4分音符+8分音符、付点というのは、ついている音符の半分を追加するという意味です。)これが理解できなく、付点4分音符、えーっどのくらい伸ばすの?となってしまいます。
話題はノクターンのに戻します。この曲の拍子記号は、12/8拍子。だから8分音符が12個ある拍子ということになります。
そうです。1小節に8分音符が12個ある拍子なんですね。だから数える時は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12と数えなければなりません。
超めんどくさいし、途中で今何拍めとわからなくなります。
そこで登場するのが、複合拍子という考え方です。
8分音符が3個だと、12割る3は4ということで、付点4分音符が4個、あれ、4拍子じゃない???ということになります。
だからノクターンは4拍子の曲ともいえます。バッハの作品にはこの複合表紙がよく使われています。
フランス組曲を除くと、8/12とか8/9はよく使われています。また2/3とかも見られます。2/3は1小節に2分音符が3個ある拍子です。これもややこしいのですが、2分音符ってゆっくりした曲の中だと、時々リズムがわからなくなってしまうこともあります。(ここであるあると感じた方は通の方ですね笑)
耳コピでピアノを学んでいると様々なトンチンカンな楽譜に出逢います。それは、こうした楽譜に書いてあることの意味をわかっていただきたいと存じます。