前回の続き。

 

子宮口も全開になり分娩室へ移動になってからのこと。

私が出産した病院は陣痛室に置かれているコマ付きのベッド(?)に寝たまま分娩室に移動してそのままそのベッドが分娩台になるんですが、助産師さんたちがベッドを押してくれて分娩室に移動している時にも容赦無く陣痛の波は来るわけで、そんな時は廊下にもかかわらず悲鳴をあげてしまうわけで。

陣痛室は全部で6部屋あったっぽいですが、もし他にお産待ちの妊婦さんが入院中だったらさぞ恐怖感を与えてしまっていただろうなぁ…と今となっては思います。(笑)

そんな感じで恐怖をばら撒きながら(←笑)分娩室へ入る時に、旦那がいつの間にか病院に到着していたようでどう見ても「俺どうしたらええねん…」とおろおろしている表情で立っているのがちらっと視界の端に見えました。

そりゃ嫁が今にも死にそうな声あげて恐怖の大魔王と化してりゃそうなりますわな。(笑)

 

分娩室に到着するとあれよあれよという間に心電図を取るためのセンサーを胸に貼られたり血圧計の腕に巻くやつ(名前わからん)を腕に巻かれたり…と、IVFの胚移植の時もそうでしたが、手術的なやつの準備する時の看護師さんや助産師さんたちの手際の良さって半端ないですよね。

そしていつの間にか頭から胸まで隠れるような透明ビニールのシールド(コロナ感染対策)が降ろされていました。

※ベビーカーのフード?が透明になった感じをイメージしてもらえると。

というのも、陣痛室にいた時に助産師さんから「マスクできる?」とマスクをするように促されていたんですが、私元々マスクそのものが得意ではなくて陣痛中ともなると余計息苦しくて耐えられず、

 

無理っす!!!!!

 

と速攻ぶん投げる勢いで外しちゃってたもんで…。

ずっと入院してたからまず感染してるってことはなかったとはいえごめんなさい

 

そんなこんなで素早く準備してくださっている間にも陣痛の間隔はさらに短くなり痛みも強くなりう○こ出そう感も限界になり

今思えばそれが一番しんどいと聞いていた「いきみ逃し」の時間だったんだと思うんですが、必死で力を入れないように頑張るもだんだん耐えきれなくなってきて

 

もういきまないの無理です〜!!(;∀;)

 

と思わず口に出てしまったんですが、そこでお医者さん(助産師さん?目で見てないからどっちかわからない)から

 

いいよ!もういきんでいいですよ〜!!

 

のいきみ許可の一声が。

そこからは陣痛の痛みがくる度に下っ腹というかお股というか、上手く言葉で表現が出来ないのですが「ここ!」ってポイントに力を入れて踏ん張るの繰り返し。

目を閉じないようにして体に力を入れるのがまた微妙に難しい感じだったのですが、体の力を入れるポイントを掴めば比較的楽に。

(ポイントが合っていると先生が「うん!そこそこ、いいよー!」と言ってくれるのでわかりやすかった)

 

私の場合はいきみ許可が出てからが早く、恐らく10回もいきまずに液体(破水後も残っていた羊水?)と一緒に「どぅるんっ(←この表現以外に適切な表現が見つからない笑)」と中の人が出てきました。

多分分娩室に移動してから30分くらいで出てきたんじゃないかなぁ。早い。

後で母子手帳を見たら、分娩にかかった時間の欄に「4時間15分」と書かれていました。

これって本陣痛が始まってからの時間のカウントなんだと思うんですが、これだけ見れば結構な安産ですね。

本陣痛が起きるまでの誘発にかかった48時間が完全になかったことになってて若干切ないですが。(笑)←誘発中も痛みはあって地味にしんどかったのよ…(笑)

 

 

ここまでなら「いや〜安産でよかったねぇ〜」なんですが、ここからが地味に大変で、どうやら胎盤が出てくる時の出血がかなり多かったみたいなんですね。

そう言われれば「胎盤出ましたよ〜」と先生の声が聞こえた後、何か温かい液体がやけにお股を流れてんな?と思ったんですが、あれ私の血だったんですね…

「ちょっと出血が多いので止血のためのバルーンを子宮に入れますね」と止血処置をしてもらったんですが、処置が終わった頃からなんか急に体が冷えてきてですね。今思えば出血多量のために血の気が引いて冷えてきたんでしょうけど、これ普通に生命の危機だったんじゃないの?(笑)

(その後輸血するかしないかって話も出ましたし…)

 

母がそんな具合で地味に死にかけていた頃、ちょっと離れたところから赤子の産声が聞こえてきて、「お〜泣いとる泣いとる、子は無事だな」と一安心。

少しの時間でしたが、分娩台の枕元にまだ胎脂まみれの子を寝かせてくれて記念撮影をしてくれたり(母は血が抜けて超色白。笑)ドラマでよく聞く「元気な男の子ですよ〜」の台詞を聞けたりできました。

35週半ばの早産で低体重(2140g)だったため、息子は速攻NICUに連れて行かれましたが…。

 

 

 

そういえば会陰切開されたら産後痛くて円座クッションがマジで神だよと聞かされていましたが、私も切開されましたが先生の縫合が上手だったのかそんなに痛くなくて、クッションなしでも割と普通に座っていました。

切開や縫合の時も注射で麻酔をしてくれたのでその痛みもなかったですし。

それよりも貧血が重症すぎて、それが大変だった記憶しかない(笑)

ギリギリ起き上がることはできましたが(助産師さんの話では座れていることが既にすごいと言われるくらいの出血量とヘモグロビン値だったらしい)、立つことができず産後1日は尿のカテーテルが入ってましたし、その後退院まで移動は車椅子でした。

ほんとにちょっとの距離(病棟の廊下にあるペットボトルを捨てるゴミ箱までの10m程度)ですら激しい息切れとふらつきで歩けないのは不便だし恐怖でもあるし…とちょっとメンタルやられかけましたね…。

入院中は毎日1時間NICUにいる息子に面会できたんですが、NICUまでの移動も助産師さんに車椅子を押してもらってでしたし、授乳や沐浴の練習も体が満足に動かないから思うようにできず…でほんとにしんどかったなぁ。

 

ちなみに息子はまだ入院中のため、まだ「おかんスタート」できてなくて。

元々生後20日間くらいの入院になりそうと言われていたのと、退院のための条件がだいぶクリアできてきたのとで、そろそろ退院できるんじゃないかとは思っているんですが今のところはまだ具体的に退院日は言われていません。

コロナのため週3回までの制限はありますが制限いっぱいまで面会に通ったり、少しは出ている母乳が止まってしまわないようにできる限り3時間に1回のペースで搾乳とおっぱいマッサージをしたりとできることはしているつもりですが、やはりまだ一緒に過ごす時間がほとんどないので、どうも母になった実感がまだわきにくくて…。

そこがちょっと切ないですが、産後の体を休める時間は十分に取れたと思います。

貧血も一昨日の血液検査でヘモグロビン値が正常範囲まで復活していましたし。

 

 

 

そんな感じで私の出産の記録でした。

とりあえず、早く退院しておいで息子よ〜^^;