こうして始まった僕の大学生活は、

1年のうちに沢山 単位を取った方がいいよ
という翔さんからのアドバイスもあり、

スケジュール的には キツめではあるものの、
勉強面は 翔さんが手取り足取り(?)
教えてくれるから順調そのもので、

もうすぐ始まる前期の試験に向けても
分からない所は
翔さんが丁寧に教えてくれるからバッチリ!

だから
翔さんに何かお礼をしたい、と
思っているのだけど、

何が良いか全然思い付かなくて
悩んでいたら、



ある日の昼休み、

今日は まあ君と僕が昼食担当で、

夏野菜たっぷりのトマトソースパスタを
2人で協力して作っていた時、

まあ君から、

「ねぇ潤ちゃん、
『どうしたらいいのかな?』って何の事?」

「えっ?」

「だって、今 小さい声で言ったでしょ?」

パスタ用のお湯を沸かしながら、
翔さんへのお礼を考えていた僕は、
無意識のうちに
どうしたらいいのかな?と、
独り言 言っていたようで、、、、


「ねぇ 潤ちゃん、
何か 悩みがあるんだったら
相談に乗るから 何でも言ってよ、

まあ君に そう言って貰って、
僕よりも翔さんとの付き合いの長いまあ君なら
何か良いアドバイスが貰えるかな、と思い、

翔さんにいつも勉強を教えて貰っているから
そのお礼がしたいけど、
何がいいか悩んでいる、と話したら、


まあ君は、

「なぁんだ、そんな事で悩んでたの?
そんなの簡単 過ぎるよ。」

「えっ、ホントに?
でも あまり高いものはちょっと、、、。」

だいじょぶ、だいじょぶ、
お金の事は 心配しなくても。」

「あっ💡もしかして、、、
僕の手料理をご馳走するとか?」

手料理だったら、
最近 まあ君やリーダーに色々教わって
僕のレパートリーも増えたし、

相変わらず翔さんは弁研で 買い出し担当で
料理は全くだし、

僕が翔さんの為にお弁当を作って、
『心を込めて作ったから食べて♡』って
言って渡したら 凄く喜んでくれるかも、と
思ったのだけど、、、


「うん、それも まあまあ喜ぶだろうけど、
もっと ずっと翔ちゃんが喜ぶもの (^_−)−♪」

やっぱり、
僕より 翔さんとの付き合いが長い
まあ君の方が 翔さんの好みも分かってるんだ!

僕 ひとりで悩んでないで、
早くみんなに相談していたら良かった、と
思いながら、

「ね まあ君、
しょおさんが喜ぶものって何かな?
教えてくれる?」と聞くと、

「勿論! それは ね、、、
あっ❗️でも、その前に一つ
潤ちゃんに聞きたい事があるんだけど、
ちゃんと答えてくれる?」

「うん 勿論❗️」と答えた僕だけど、
まあ君の聞きたい事、ってなんだろう?