文化祭の2日後の朝 登校時、


昇降口で、学校一の美人と言われ、
みんなから〝姫〟と呼ばれている女子から
「櫻井君 これ。」と声を掛けられ
小さな紙切れを渡された。

姫とは
中学が違うし、
高一・高二と、同じクラスになってないから、
今まで 一言も喋った事がない(挨拶した事も
ない)のに、
俺の名前を知っていたから、
本当にビックリ!というか 信じられなくて、

(もしかして これって夢?)と思ったほど。

でも、
自分で自分の頬をつねったら痛かったし、
手には 姫から渡された小さな紙切れもある。

ドキドキしながら
その渡された紙切れを見ると、
そこには、

〜昼休み 屋上に来て、
絶対に誰にもナイショでね♡〜

これは、、、

もしかして、
バンドを始めた時に目指していた
『女子にモテたい❗️』という願いが 叶った?

しかも 学校一の美人の姫からの
アプローチなんて、、、


イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、
今まで男友達とばかり つるんでいて、
一応 硬派で通して来た俺に、
そんなサプライズが ある訳ない、

これはきっと 
『誰かとの仲を取り持って欲しい』という
お願いだ、と自分に言い聞かせて
迎えた昼休み、

急いで弁当を食べ、

姫から言われた通り、
誰にもナイショで向かった屋上。

そこで〝高嶺の花〟であった姫に
『櫻井君、私と付き合って♡』と言われた時は
驚き過ぎて声が出なくて、
姫に『ダメかな?』と
もう一度 聞かれて、
慌てて『よろしくお願いします❣️』と
返事をした俺。

その時、姫から
(交際は)
『絶対に絶対に みんなには言わないでね、
恥ずかしいから、、二人だけのヒミツにして♡』
と言われたけど、

その事に対して全く 疑問に思わず、
姫とLINEのアドレスを交換し、、、。


クラスが違うから、
校内では 全く話せなかったけど、

朝に 夜に、
1日に何度もLINEで送る甘い言葉。

デートの約束も、

『姫は どこに行きたい?』

『映画 見に行きたい!ダメ?』と言われたら、

『じゃ 俺 チケット取るね。』

『わあ ありがとう、翔くんて優しいね、 』

『いやぁ、それほどでもないよ///』

『ううん 優しいよ。』

だから 勿論 デート代は 俺が全額出して、
その度に、
『翔君 優しいから大好き!』と言われて、

姫からの その言葉に 
俺は天にも昇る気持ちでいた。


そんな楽しい日々が2ヶ月半続いて
1月25日 俺の誕生日。

姫から、
『翔くんのおうちで、
二人だけで お祝いしたい』と言われ、

俺には 勿論、
〝断る〟という選択肢は なく、


誕生日当日、

ジュースで乾杯して、
姫が買って来てくれたケーキを食べ、

そして、、、
『翔君 お誕生日おめでとう』の言葉と共に
姫から熱いキスをして貰って、
『これからもずっと一緒にいようね。』と
約束した俺たちだった。