※28話でお知らせした通り、
今日から数話は翔さん目線のお話しになります。

こちらも 潤君目線のお話し同様、
楽しんで頂けたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします。
    〜優海〜


それでは どうぞ〜♪




俺の大学生活も3年目に突入して、
相変わらずモテまくっていて、
それなりに忙しい毎日では あるけれど、
何も変化が無さ過ぎて、何か物足りない、

優秀な俺だから
弁護士目指して法学部に入り、
1・2年の間に履修した科目の成績は 
ほとんど〝秀〟で順調だし、

智君と雅紀のお陰で、
毎日 美味しい昼ご飯は食べられるし、
平穏無事なのは 良い事だとは思うものの、
『何か足りない。』という思いは消えず、
悶々とする日々。


何かガツンと来るような刺激が欲しい❗️

そんな事を思う俺は、
欲張り過ぎなのかもしれない、とも思うけど、、、


昼休み いつものように弁研の部室で
昼ご飯を食べながら、

「あ〜、なんかガツンと来るような
刺激 ないかな〜。」

「ん?タバスコとか?
でも 今 食べてるオムライスに
タバスコは 合わなくない?」

「胡椒なら あるぞ。」

「いや いや、俺が求めている刺激は 
そういう刺激じゃなくて、、、」

「えっ?じゃあ どういう刺激?
わさびのツーンと来るような刺激?」

「・・・(-_-;) それも違う。」

「もう!
翔ちゃんの言ってる事 全然 分からないよ‼️
ね、リーダー。」

「うん、だな。」

「え〜⁈
なんで分かってくれないの。
俺が求めてる刺激は
香辛料の刺激じゃなくて、
もっと心に響く刺激、っていうか、
例えば、胸がキュンとしちゃうような、、、

「えっ?もしかして翔ちゃん、
めちゃくちゃモテて、
女の子から沢山 告白されてるくせに
キュンとした事 一度も無いの?」

「マジかっ⁈
翔ちゃんて 鈍感で可哀想な子だったんだな、
オイラ 全然 知らなかったぞ。」

「鈍感で可哀想な子、って、、、。
確かに 女の子から告白されても、
心が動く事は無かったけど、
それは 酷いんじゃない?」

「そうかぁ?そんなに酷いかなぁ、、、。」

「ううん、
リーダーは 酷くない、と思うよ。
だって翔ちゃんて、
自分が一番 可愛いと思ってるでしょ?
そんな翔ちゃんだから、
胸がキュンとしちゃうような恋は
絶対 無理だと思うよ。」


散々な言われように
なんかちょっと凹む。

俺が どんなに可愛い女の子から告白されても
胸がキュンとならないのは、
雅紀の言うように『自分が一番可愛い』と
思ってるからなのかな?

こんな俺って、 
もしかして一生 恋愛出来ない?、、、ガーン