晴れて(?)
両想いになった櫻井さんと僕だったけど、

昼休みが終わり、

午後の講義に出る為に、
サークル棟から法学部棟に
2人で移動していると、

僕たちの前に現れたのは、
今朝 櫻井さんに声を掛けた人。

その人は、

櫻井さんが
「おっ!ニノ 何か用事?」と声を掛けたのに
それは無視して 僕に、

「松本潤君だよね?」

「はい、そうです、、けど。」

「翔さんなんて、辞めた方がいいですよ😏」
と 言ってニヤッて笑った、、、。

「えっ?ガーン

「ニノ!何 言って💦、、」

ニノさんの言葉に慌てる櫻井さん。

もしかして、このニノさんていう人、
櫻井さんの〝裏の顔〟を知ってる、、、とか? 

だから 僕に『辞めた方がいい。』って
言ったのかな?

でも、
櫻井さんに〝裏の顔〟なんてあるのかな?

もしかして
〝不器用でダサい〟のが裏の顔?

それなら さっきリーダーから聞いているし、、、

僕には どうしても、
ニノさんの言った辞めた方がいいの意味が
分からなくて、

「どうして、辞めた方がいいんですか?」って
聞いたら、

「ふふっ、冗談ですよ。
それより 分かりませんか?」

「えっと💦、、、ごめんなさい。」

急に分かりませんか?と言われても、
ニノさんの思っている事など分かる筈も無く、

戸惑う僕に、

「さくらんぼ幼稚園。」

「えっ?さくらんぼ幼稚園?」

さくらんぼ幼稚園は
僕が通っていた幼稚園だけど、

でも、、、

「幼稚園の時 一緒だった二宮和也、
潤君 覚えてませんか?」

「えっ?
もしかして いつも一緒に遊んでた かず君?」

「はい、その〝もしかして〟です。
翔さんから潤君の名前を聞いた時は
ビックリでした。
まさか大学で会えるとは
思っても いませんでしたから。」

「僕も、、、
でも ウソみたい、凄い偶然だね。」

「ホントに、
潤君に12年ぶりに こうして再会出来て
凄く嬉しいです。」

「僕も!」

「え〜?2人 同じ幼稚園出身?
俺が今朝 ニノに潤の事を話した時、
そんな事 ひと言も言って無かったじゃん!」

「だって、翔さんが話してくれた
〝マツモトジュン〟が 
ワタシの知ってる潤君と同一人物か 
分からなかったから、、、




幼稚園の3年間、
一番 仲の良かったかず君と
12年ぶりに大学で会えるとは、、、

そう言われてみると、
かず君 あの頃と変わってない。

けど いつも
〝かず君〟と名前で呼んでいたから、
〝ニノ〟=〝かず君〟だとは、
思いも及ばなかった。


こうしてかず君に会えたのも、
もしかして櫻井さんのお陰かな、と
嬉しく思っていた僕だったけど、


それから もう一悶着あって、、、ガーン