部室の扉が勢いよく開いて、
飛び込んで来たのは櫻井さん。

「なんだぁ?翔ちゃん、血相 変えて。」

「だって、だって潤が、、、」

「櫻井さん、僕が どうかしたんですか?(-_-)」

僕が、少し 冷たく言うと、、、

「なんで?どうして?
お願いだから、
そんな他人行儀な言い方しないでよ〜。」

今にも 泣き出しそうな櫻井さん。

「翔ちゃん、なんで潤と揉めてるんだ?」

「あっ、分かった💡気づき
翔ちゃん、潤ちゃんにしつこくキスを
迫ったんでしょう、
それで潤ちゃんに嫌われたんだぁ、、、」

「それはダメだな、しつこいのは良くないぞ、
翔ちゃんが全面的に悪いな。」

「えっ?俺 キスなんて迫ってないよ!
ツーショット写真 撮りたい、とは言ったけど。」

「え〜?ホントにぃ?
ツーショット写真、と言いながら、
隙を見てキスするつもりだったんじゃない?」

「それは、、、多少は思ってたけど、でも。。。」

「・・・」

櫻井さん、
親しい人がいるくせに、
僕にキスをしようとしてたんだ、、、

「、、、酷い。」

「うん、いくら潤の事が好きでも
強引に迫るのはダメだな。」

「うん、ダメだよね。」

「ううん、そうじゃなくて、、、」

「ん?なんだ?潤。」

「櫻井さん 僕の事なんか
少しも 好きじゃないんです、、、」

「えっ?翔ちゃん 
潤ちゃんの事 好きじゃないのに
無理矢理 キスしようとしたの?」

「イヤ、イヤ、イヤ、イヤ 💦
潤の事 好きだし。
俺 好きじゃない人に 
遊びでキスするような人間じゃないから。


確かに 昨日 電話で
櫻井さんから大好きだよって
言われたけど、、、

でも じゃあ僕が今朝 見た人は?


「兎に角 俺が好きなのは潤だけだよ。」

「ウソッ!
じゃあ 今朝 一緒にいた人は?
あの人の事は好きじゃないの?」

「えっ?翔ちゃん もしかして二股?」

「イヤ、イヤ💦
俺 そんな二股なんて絶対してないし、
潤が誰の事 言ってるのか 分からないけど、
俺 潤以外に好きな人なんていないから、
信じてよ。」

えっ、ホントに好きなのは僕だけ?
じゃあ、今朝の人の事は
僕が勝手に勘違いした、っていう事?

でも、、、
櫻井さんの事を『翔さん』て呼んでたし、
親しくなければ名前で呼んだりは
しないと思うけど、、、

櫻井さんの言う事 信じちゃっていいのかな?


ああ、もうよく分からない、、、魂

どうすれば正解なのか分からず、
僕が頭を悩ませていたら、


「あのさぁ、もしかして潤ちゃん、
今朝 元気が無かったの、って、
翔ちゃんと誰かが仲良くしてたの見て
ショックだったから?」

「えっ?そうなの?潤。」

「そ、そんな事///、、、ないです、」

「いいよ、いいよ、隠さなくても。
好きなんでしょ?翔ちゃんの事。」

「良かったな、翔ちゃん。
この上なく不器用でダサい翔ちゃんの事を
好きになってくれる人がいて、
幼馴染みの俺としても嬉しいゾ♪」

「智君、
この上なく不器用でダサいって
いうのは余計だよ💢」

「えっ?でも 本当の事だよね?」

「確かに、、、でも、
雅紀まで そんな事 言わないでよ〜💧」

「まあ何はともあれ、
2人が愛し合ってる、っていうのは
めでたい事だ、な 相葉ちゃん。」

「うん!」


「・・・ガーン

あ〜ん。・°°・(>_<)・°°・。
なんで こうなっちゃったんだろう?

僕、みんなの前で櫻井さんの事
『好き』って言ってないのに
勝手に愛し合ってる事にされちゃった〜。

会ったばかりの櫻井さんの事、
本当に好きなのか どうか、
自分でもまだ よく分からないのに、
〝両想い〟になっちゃったけど、
これも運命なのかな?