昼休み、
櫻井さんに会うのはちょっと気まずいけど、

でも、
相葉さんと約束したから、と部室に行くと、

部室の扉を開ける前から
カレーのいい匂いがしていて、
そのいい匂いに反応して僕のお腹が「ぐぅ〜」

あまりにも素直な僕のお腹の反応に、
苦笑いしながら、

「こんにちは〜。」と中に入ると、

大野さんと相葉さんは
既にカレーを食べ始めていて、

櫻井さんの姿は無く、
ちょっとホッとしたような、
ちょっと残念のような、、、


そんな僕に、

「おっ、潤 おかえり。
今 カレーよそってやるからな、」


〝いらっしゃい〟じゃなくて〝おかえり〟

大野さんが、
僕を身内として扱ってくれた事が
ちょっと照れ臭いけど でも嬉しい。

自然に笑顔になって、

「うん!」返事をすると、

相葉さんも、

「潤ちゃん、朝 会った時より元気そうだね、
良かった、、、。」と言ってくれて、
やっぱりここへ来て良かった、と思う。

「ごめんなさい 今朝は、
相葉さんに心配掛けちゃって、

「ううん、いいよ いいよ。
それよりさ、
潤ちゃんにお願いがあるんだけど。」

「えっ?僕にお願い?」

「うん!俺の事 相葉さんじゃなく
名前で呼んで欲しいんだよね。
ほら その方が仲良しな感じでしょ?」

「えっと、、、じゃあ 雅紀さん?」

「潤ちゃん、それじゃあ全然 
仲良しな感じじゃないよ〜。
ね、〝まあ君〟て呼んで、」

「、、、///..まあ 君?」

「うん♪サイコ〜だよ、潤ちゃん。」

そこへ大野さんが、
カレーをよそって持って来てくれて、

「何?何?
相葉ちゃん 何が最高な訳?」

「うん、今ね、
潤ちゃんに『俺の事 まあ君て呼んで』って
お願いしてたの。」

「え〜⁉️
オイラのいないうちに、
そんな事お願いしちゃって
ズルいぞ相葉ちゃん。」

「じゃあ リーダーもお願いしたら?」

「オイラは なんて呼んで貰おうかなぁ、、、」

「リーダーで いいんじゃない?」

「それはヤダ!」

「じゃあ おおちゃんとか、さとぴょんとか?」

「えっガーン 
〝ちゃん〟とか〝ぴょん〟はちょっと、、、」

「じゃ 仕方ねぇなぁ、
ま、リーダーでいいか、、、、」

まあ君の〝お願い〟から、あっという間に、
2人の事をそれぞれ、
『リーダー』『まあ君』と呼ぶ事が決まって、
ちょっとビックリだけど、

これで僕も正式に〝弁当研究会〟の
一員になれた、って感じがする。


「じゃ リーダー、いただきまぁす♪」

「潤 沢山 作ってあるから
おかわりも していいんだからな。」

「はい❣️」


3人で和気藹々と おしゃべりしながら
美味しいカレーを食べていたら、


ドタドタダッシュタドタダッシュダッシュ


激しい足音が廊下から聞こえて来たと思ったら
勢いよく弁研の部室の扉が開いて


「潤 来てるっ⁉️」