ベンチに座る僕の横に
少し間を空けて座った相葉さん。

その空間に相葉さんは背負っていた
リュックを下ろし、

そのリュックの中から相葉さんが
取り出したものは、、、

チョコ・キャラメル・クッキー・飴・
おまんじゅう、、、色んな種類の甘いお菓子。

相葉さんのリュックの中身、
勉強道具よりもお菓子の方が
多いんじゃないか、と思うほど。

「(@_@)!、、、凄いっ!」

「ふふ、そう?
元気が無い時には 甘いものが一番!
どれでも好きなの取って、どれがいい?」

「じゃあ、、、チョコを一つ」

「チョコ一つじゃ足りないでしょ?
もっと取ってよ、遠慮は いらないからさぁ.
ほらこれも。」

そう言いながら、
僕の膝の上に キャラメルやクッキーやチョコを
山盛りに乗せる相葉さん。

「こんなに沢山は、、、」

「いいから、いいから、
遠慮は禁物だよ、(๑˃̵ᴗ˂̵)♡」

そう言うと、
残ったお菓子をまたリュックに戻して、

「じゃ 潤ちゃん 昼休みに部室でね、
今日は リーダーが美味しいカレーを作って
待ってるから、必ず来てね。」

「あ、はい 、、また あとで」

「じゃあね〜。」


相葉さんと別れてから、
貰ったチョコを一粒 口に入れると
優しい甘さが口いっぱいに広がって、
気持ちも ほっこり。

櫻井さんの事を気にしているのが
バカらしく思えて来た。


そもそも 初対面で
好きだよなんて言う櫻井さんの言葉を
真に受けてしまって 
翻弄されてしまっている僕の方が、
お人好し、というか おバカなだけ。

櫻井さんが 誰の事を好きになろうが、
誰とデートしようが 僕には関係ない事だし、
櫻井さんは櫻井さん、僕は僕。


これからは、
櫻井さんの言動を一々 気にして、
一喜一憂するのは辞めよう、

櫻井さんの言葉は 聞き流す事にしよう、と
心に決めて法学部棟に小走りで向かっていると、

人の流れに逆らって 僕の方に歩いて来る人、

その人は、、、

「潤 おはよう!
遅かったから、心配したよ。
良かった〜 潤が来てくれて。」

別に、
心配なんかしてくれなくても結構だし、

良かったなんて言われても、
僕は ここ(大学)へ勉強する為に来ている訳で
櫻井さんに会う為に来てる訳じゃないし、、、


「おはようございます、櫻井先輩。
すみません、僕 急いでいるので失礼します。」

それだけ言うと、

「えっハッちょっと待ってよ、潤。」と慌てて
呼び止める櫻井さんを無視して、

1限目の法学入門の講義が行われる教室へと
向かった僕。


うん、きっと これでいい、

僕の櫻井さんに対する対応は 
間違っていなかった筈。




にの💛💛
41回目のお誕生日おめでとう㊗️
  💙❤️✨✨✨✨🎂✨✨✨✨💚💜

41歳の一年も、
充実した一年でありますように 祈ってます❣️