勝手に写真を撮られたと思ったら
次は、、、


「なぁ 相葉ちゃん、名前は?」

「ヤダなぁ、リーダー 
俺の名前 忘れちゃったの?
あ・い・ば・ま・さ・き!」

「ば〜か、それくらい知ってるよ、
じゃ なくて、この美少年の名前!」

「なぁんだ、そうかぁ、、、
俺 てっきりリーダーがボケちゃったんだと
思ったよ〜。」

「わっ、相葉ちゃん ひど〜い。
今の言葉で傷ついた、俺 
もう立ち直れない.°(ಗдಗ。)°.」

「もう!リーダーったらぁ、
ウソ泣きしてもバレバレだよ。」

「チッ、バレたか、、、」

2人の会話が 
まるで漫才の掛け合いみたいで
思わず「クスッ🤭」っと笑ってしまったら、

「おっ、美少年 
笑った顔もめちゃくちゃ可愛いな♡」

「だね〜。 ずっと見てられるねっ❗️」

「そうだな、
しかし よく見つけて来たよなぁ、、、。」

「でしょ、でしょ、」


結局 僕の名前は聞かないままで、
2人でおしゃべり。

2人の会話を聞いていると、
2人とも、悪い人では無さそうで
ちょっとホッとした僕だけど、

だから、と言って
〝弁研〟に入る気には なれなくて
どうやって帰ろうか、と思いあぐねていたら、

廊下をバタバタと走る足音が聞こえて来て、

その足音が この部屋の前で止まった と同時に
扉が勢いよく開き 男の人が入って来た。

その人は 僕に向かって、

「お待たせっ❣️
ようこそ♡ 我が弁当研究会へ。
君のような人が 我が弁研に入ってくれて
凄く嬉しいよ、
俺は この弁研の副代表をやっていて
法学部3年の櫻井翔、櫻は難しい方の櫻で
翔は飛翔の翔、よろしくね♪」
右手を差し出して来て、

自己紹介から僕に握手を求めるまでの動きが
めちゃくちゃスマートで無駄がなくて

ちょっとキザっぽい感じがして
あまり親しくなりたいとは思わないけど、
挨拶して貰って返さないのは失礼だし、

一応、、、

「あの 僕は1年の松本潤です、
潤は 潤うっていう漢字で、
それから えっと僕も法学部です。」

「そうなの?
俺と同じ法学部だなんて、
俺たち 出逢うべくして出逢った、って事だね。」

「・・・  (僕は 別にそうは思わないけど、、、)

「ほら〜、翔ちゃんが おかしな事言うから 
困ってるじゃん、潤ちゃんが。
て いうか 潤ちゃんて言うんだぁ、

「えっ?名前 聞いて なかったの?」

「うん、だって 色々と忙しかったから、
ねぇリーダー。」

「そうだゾ、名前を聞くより先に、
早く翔ちゃんに見せたくて
写真撮って送ってやったんだぞ。」

「ありがたく 思ってよね。」「ねぇ」

「はい、はい、」

「なんだぁ?その言い方は、
有り難みが 全く感じられねぇぞ。」

「だって、俺だけ仲間外れだし、
俺だって運命の出逢いをした潤と一緒に
写真撮りたかったのに、、、」

「(@_@)ガーン

僕、別に櫻井さんと運命の出逢いをした、とは
1ミリも思ってないし、

それよりも何よりも
櫻井さんと僕、
会ってまだ2分くらいしか経っていないのに
僕の事  〝潤〟て呼び捨て、、、


〝弁当研究会〟っていう このサークルには
こんなおかしな人たちしかいないの?


3人とも黙っていたら
かなりのイケメンなのに、癖強すぎ。