次の日 目覚めると、
僕は 翔さんに抱きしめられた状態で寝ていて

それが
潤の事は俺が守る!という
翔さんの熱い気持ちのように思えて、
胸がジンとする。

「しょおさん ありがと、大好きだよ♡」

「うん、俺も♡」

「あっハッごめん 💦 起こしちゃった?」

「ううん、少し前に目は覚めてたよ。
でも 潤が目覚めた時に
俺がいなかったら寂しいだろうな、って思って
こうしていたんだよ。」

「ふふっ、そうなの? 

「うん、だから『ありがとう』のキス 頂戴♡」

そう言って唇を突き出す翔さん。

そんな 翔さんの可愛いおねだりに、
そのぷっくりとした柔らかな唇に、
僕の唇を重ねようとした時、


「ん、ゔん気づき

わざとらしい咳払いが、
翔さんの後ろから聞こえて来て、

「(@_@)!「わっ、ビビったぁ(゚д゚lll)」


翔さんの後ろで まあ君が寝ていたなんて、
全く知らなかった、、、

それは翔さんも一緒だったようで、

「何で雅紀がいるんだよ‼️」

「イヤ イヤ、だって昨日の夜、
潤ちゃんが寝ちゃったから 帰ろうとしたら、
寂しい、もうちょっと付き合ってって言って
引き留めたのは 翔ちゃんの方でしょ?
覚えてないの?」

「そう言えば、そんな事を言ったような、、、」

「俺は2人の初夜の邪魔をするつもりは
全然 無かったんだからねっ!」

「マジかぁ、、、ガーン

マジかぁ、、、じゃないよっ、全く‼️」

「ごめんね、まあ君。」

「ううん、
潤ちゃんは悪くないから謝らなくて良いよ。
じゃ 俺は帰るから あとは思う存分
2人の好きなようにやって下さいっ!」

そう言い残して
まあ君は帰って行って、、、


「ごめんね、潤。俺の所為で、、、」

「ううん、僕が先に寝ちゃったから、、、
僕の方こそ 寂しい思いをさせて
ごめんなさい💦」

「いやいや、潤は全然 悪くない、
悪いのは俺だよ」

「え〜?そんな事ないよ〜。」

「こんな俺だけど、
これからもずっと一緒にいてくれる?」

「勿論❣️
でも、もう少ししたら、
僕 仕事が始まって忙しくなるけど、
寂しいから、って浮気とかしない?」

「する訳ないだろ?
俺が愛する人は 後にも先にも潤だけだよ💕」

僕の目を見つめて
愛の言葉をくれた翔さん、

その流れから、
ごく自然に重なる翔さんの唇と僕の唇。

最初は 軽めの小鳥が啄むようなキスから、
少しずつ 深くなるキス、

翔さんの舌が僕の口内に入って来て、
僕の舌に絡みつくと、
甘く痺れるような感覚が僕の体中を
駆け巡って、
僕の身も心も溶けてしまいそう。

この幸せな時間が
このままずっと続けば良いのにな、、、
そう思うけど、
時間は否応なく過ぎて、


その日から数日後、
長かったようで短かった
僕のお休み期間が終わり、

新しい役者としての仕事に入ると、

どうしても翔さんよりも 
家に帰るのが遅くなる日が多くて、


今日もまた、

「しょおさん ごめんなさい💦 遅くなって。」

「ううん、俺の事は気にしなくて良いよ、
俺 潤の足手纏いには なりたくないし、
今は仕事の事だけに集中してくれる方が
俺としては嬉しいよ。」


そう言ってくれるのは嬉しいけど、、、

最近 翔さんは、
僕が以前 出たドラマのBlu-rayを
暇さえあれば観ていて、

「可愛い💕サイコ〜💕堪らないラブを連発。

「・・・もやもや

面白くな〜い‼️

翔さん この間、
俺が 愛する人は後にも先にも潤だけだよ💕
って言ったくせに、、、(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


だから、

「僕の前で、ドラマの登場人物の事を
可愛い、可愛い、って言わないでっ!」って
僕が言ったら 

翔さんはニヤって笑って、

「大丈夫、
俺がキスしたい、って思うのは
今 ここにいる潤だけだから。」って、、、。 

なんかちょっと
はぐらかされたような気もするけど、

「ほら そんな顔してないで、俺の隣においで」
って言われて 翔さんの隣にすぐ座っちゃう僕は

やっぱり 翔さんの事が大好きなんだな、と
思わざるを得ない、、、


「しょおさん 
これからも ず〜っと僕の事 好きでいてね。」

「勿論❣️
だから 誓いのキスをさせて♡」

「うん。」


翔さんの唇と僕の唇が、
まるで引きつけ合う磁石のように
ピタッと重なった、、、。




   〜おしまい〜