翔さんの作ってくれた朝食を食べ終わり、
甘〜いキスのデザートを堪能して、
この流れのままベッドに?と思っていたら


♪プルルル・・・

翔さんの携帯が鳴って、、、

「あっ、お袋からだ!
いい所だったのに、、、無視しようかな?」

「もう!しょおさん、そんな事したら
ママさんが可哀想でしょ!!」

「チッ、仕方ないなぁ じゃあ出るよ。」

渋々 携帯を手に取って、


「、、、もしもし、」

「もう!なんですぐに出ないのよっ!」

翔さんの隣りに座っている僕にも 
はっきり聞こえるほど大きな声で話す
ママさんに、

「お袋 声 大きすぎ!
そんなに大きな声で話さなくても
聞こえるから、小さな声で話してよ。」

「悪かったわね、大きな声で!」

「で、なんの用?」

そこから先は 僕には聞こえなかったのだけど、
電話を切った後の翔さんは、
やけにニコニコしていて、

「いやぁ、参ったなぁ(*´꒳`*)」

「ん? どうしたの?」

「なんかさぁ、お袋の知り合いが
俺のサインを貰えないか、って
言って来たんだって、、、」

「えっ、そうなの?」

「でもさぁ、俺 潤と違って
芸能人じゃないからサインなんてした事ないし、
潤、どうしたら いいと思う?」


なんか、、、
面白くないもやもや

でも サインくらいでヤキモチ妬くのは
大人気ないし、
僕だって頼まれてサインを書いた事あるし、、、

「う〜ん 僕は、
しょおさん 茶道家だし、
漢字で書くのが しっくり来ると思うけど、、、」

「やっぱ そうだよなぁ、、、
でも 楷書じゃ面白味がないし、
かと言って めちゃめちゃ崩して書いたら、
『何これ?』って言われちゃいそうだし、、、
あ〜、どうしよう?」悩みながらも
ちょっと嬉しそうな翔さんだったけど、

突然、

「そうだっ!潤のサイン ‼️」

「ん?僕のサインがどうかした?」

「潤のサイン頂戴!」

「えっ?僕のサイン?」

「うん、だって俺 潤のサイン 貰ってないし、
ちょっと参考にしたいからさ、
お願い!協力して。」

「、、、うん、分かった。」

「ありがとう、潤♡」

そう言うと、
満面の笑みを浮かべて
ベッドルームへと向かった翔さん。


ペンと紙なら
リビングにあるキャビネットの
引き出しの中にあるのに、
なんでベッドルームに行ったんだろう?

ベッドルームのどこかに
色紙なんてあったっけ?、、、と思っていたら、

翔さんが持って来たのは、、、