入学式の朝に、
潤から制服姿がカッコいいと言われ、

夢と希望に満ち溢れて迎えた登校初日、

潤と約束した時間に玄関を出ると、
潤も もう家から出ていて、

「おはよう、翔。
今日から また一緒に学校に通えるね。」

「うん!
先輩 宜しくお願いします。」

「任せといて。
分からない事や困った事が あったら言ってね、
力になるからね。」

「うん!」


そんな会話を交わしながら、
潤と連れ立って駅に向かい、

潤に促されるまま ホームの端まで行って、
電車の一番後ろの車両の、
一番後ろのドアから乗ると、

目の前には 風山高の制服を着た
ガタイのいい目つきの鋭い人が
仁王立ちで立っていて、
ちょっと怖いな と思っていたら、

「おう!白うさぎ おはよう。」

「もう!師範たら、、、
白うさぎは辞めて、って
何度も言ってるでしょ!」

「なんで?いいだろ?
色白で可愛い 俺の白うさぎなんだから、」

「・・・(O_O)❗️」

潤の事を〝白うさぎ〟って呼ぶ、
そして 潤から〝師範〟と呼ばれるこの人は
一体何者?
しかも〝俺の〟白うさぎって、、、

そんなの
潤を思い続けて13年の この俺が
絶対に許さない!

そう思っていたら、

「白うさぎは百歩譲っても、
〝俺の〟じゃ ないですからね!」

「相変わらず つれないなぁ、白うさぎは。
いつになったら俺のものになるんだ?」

「・・・(゚д゚lll)!」

「またぁ 心にも無い事を、
冗談キツ過ぎですよ、師範。。。」
「翔 この人はね、
風山の3年で武術家の岡田君、
俺が風山に入学してすぐの頃、
電車の中で変なおっさんに絡まれていたら
助けてくれた人なんだよ。」

「えっ、そんな事があったなんて、
俺 全然知らなかった。。。(◞‸◟)」

「だって 翔に話したら.絶対 心配するでしょ?」

潤がピンチの時に、
助けられなかった事が悔しいし、もどかしい。

その時 俺が一緒にいたら
その変なおっさんを
コテンパンにやっつけたのに、、、。

でも これからは 
ずっと一緒に通学するし

潤、これからは俺が潤を守るから!」って
宣言したら、

「ハハッ!大丈夫か? 
そんな事 宣言しちゃって。
肝心な時に 
逃げ出したりしたらカッコ悪いよ〜。」

ニヤニヤしながら、俺の事を茶化す岡田(君)。

武術の師範だか 何だか知らないけど、
そんな奴には 絶対に負けない!


俺は 潤の、、、
潤だけのスーパーヒーローに絶対になる‼️