潤と初デート出来て、
それは勿論嬉しかったけど、


でも、、、

「翔 何でそんなにつまらなそうな顔してるの?
俺 翔の希望通りにしたのに何が不満?」

「だって、、、帰って来るのが早過ぎるよ。」

確かに 
潤はシャーペンとボールペンと消しゴムを
入学祝いとしてプレゼントしてくれて、

しかも シャーペンは、
「翔 俺の使ってるシャーペン、
凄く書きやすいし、疲れにくくて良いから
俺のと同じのでいいよね?」って言ってくれて
潤とお揃いのを買って貰って、
それは凄く凄く嬉しかったけど、

ささっと買ってしまって、
文房具屋さんにいたのは ほんの10分程度、

そのあとのハンバーガー屋さんでも、
食べ終わったら すぐお店を出てしまって、

ゲームセンターでも、
3回戦ったけど 俺は一勝も出来ず、、、

「じゃ、帰ろうか。」

「え〜?まだ 1時半過ぎだよ、
帰るの早いよ〜。」

「でも ゲームで対戦して 俺が勝ったら
俺の言う事 聞く、って言っただろ?」

「それは そうだけど、、、でも、、、。」

「グタグタ言ってないで帰るよっ!」

「・・・分かった。。。」


まさか こんなふうに
パパッと買い物を済ませて、
パパッとハンバーガーを食べて、
パパッと対戦して負けて、
帰る事になるとは思って無かった、、、(◞‸◟)


潤との初デート、
もっと楽しみたかった、、、

ゲームセンターでは対戦ゲームだけでなく
本当は、クレーンゲームもしたかったし、

ゲームセンターに来るの
本当に久しぶりだったから
色々もっと遊びたかったのに、、、


それから そのあとは、

『今日は 入学祝いをありがとう。
お礼にケーキをご馳走するよ。』って言って
カフェに誘おうと思っていたのに、、、💧


面白くない!面白くない❗️面白くな〜い‼️

モヤモヤした気持ちが抑えきれずに、
帰りの電車の中で ブスッとしていたら、

「心外だなぁ、
俺がこれだけで終わりにすると思ってる訳?」
と言われて、

「えっ、どういう事?」

訳が分からず 聞き返したら、

「まだ 半分しか終わって無い、って事。」

「えっ?
俺の入学祝い まだ続く、って事?」

「ま、その辺は 今は まだ言えないな。」って
言ってニヤッと笑う潤。

えっ?
一体 何が待ってるの?

サプライズ的な事?

嬉しくて 自然に口元が緩んでしまった俺に、


「ホント 分かり易いなぁ、翔は、、、爆笑って
潤に大笑い されてしまった、、、。


イヤイヤ、
俺、分かり易いんじゃなくて、
素直で、心が純粋なだけだから、、、。