寝起きで、
まだ 完全に覚醒しきれてなくて
ボ〜ッとしている俺に、

バチン!

おでこにデコピンされた!

デコピンで はっきりと覚醒した俺。

「痛ぇ!何するんだよ、潤!」

「おっ、やっと完全に目が覚めた?」

「そりゃあ、
おでこに思いっきりデコピンされたら
流石に目が覚めるよ。
それよりも潤 酷くない? 
俺の可愛いおでこが
青あざになっちゃうだろ?」

「それは俺がメールしても
全然 返事来ない、既読にすらならないから。
高校合格したらデートして欲しい、って
俺に泣きついて来たくせに、、、」

「俺 泣きついてなんかないし、
それにデートなんて言ってないし、」

「じゃ、やめてもいいけど?」

「え〜?そんなぁ、、、ガーン

「どうしても、って言うなら
一緒に出掛けてやらない事もないけど、
潤さん すみませんでした、
お願いですからデートして下さい。くらい
言って貰わないと。」

「潤さん、すみませんでした。
お願いですからデートして下さい。」

「声が小さい‼️」

「はい!
潤さん、すみませんでしたっ!、、、、、。」



そう、これが現実。

さっきまで俺と一緒に勉強していて、
俺がキスした潤さんは夢の中の人、、、(◞‸◟)

夢の中の潤さんも、現実の潤も、
俺より1つ歳上、という点では一緒で
姿形もそっくりだけど、
それ以外は 全部 違っていて、

現実の潤は、
俺に対して大好きなんて
絶対 言ってくれないし、
〝ツン〟だけで〝デレ〟は一切ナシの幼なじみ

小さな頃から 
俺は潤の金魚のフンみたいに くっついていて、
いつも一緒に遊んでいた、、、けど、

どうしても越えられない1つ違いの壁。

潤が小学校に入学した時、中学校に入学した時
高校に入学した時、
俺も潤と一緒に入学したかったのに
それは叶う筈もなく、

だから、潤さんの夢を見たのだと思うけど、

潤と大切なデートの日に、
潤に起こされるまで寝ていた、という 
とんでもない失態を犯してしまった訳で
潤が怒るのも当然。

「でもさぁ翔の方からお願いしておいて
俺が起こすまで寝てる、って酷いよね。」

「それを言われると、
返す言葉がありません、、、」

 「で、どんな楽しい夢を見ていた訳?」

「えっと、、、。」

俺が夢の中に出て来た潤さんの話をすると、

「なぁんだ そんな事くらいなら
いくらでも言ってやるよ、
大好き、大好き、大好き、大好き!」

「・・・もやもや


全然 違うしっ💢