潤さんの家に泊まる前日、

えっと、、、何を持って行けばいいんだろう?

勉強道具は 学校から直接行くから大丈夫だし、

あとは、、、

着替えの下着と普段着とパジャマと、、、
あっ!歯ブラシも。
バスタオルも 持って行った方がいいかな?
シャンプーやリンスは???、、、そこまでは
いらないかな?

それから勉強の合間の息抜き用に
ゲーム🎮を持って行こうか、、、

イヤイヤ、
でも そんな物を持って行ったら、
潤さんに翔 何でそんなもの持って来たの?
必要無いでしょ💢って言って怒られそう。

だからゲームは諦めて、
疲れた時用にチョコを持って行くくらいなら、
いいかな、、、と、あれこれ考えながら

必要と思われる物を全部、
中学の修学旅行の時に使った
ボストンバッグに詰め、

それと、
お袋から 手土産として託された
お菓子の箱も入れて、用意は万端。

でも、
気がつけば 凄い荷物で、


金曜日 当日、
凄い量の荷物を持って学校へ行くと、

「えっ? 委員長 どうしたの?家出?」

「イヤイヤ、違うし💦」

「じゃあ なんでこんなに荷物を持って来たの?」

そう聞かれても、まさか みんなに、
『潤さんの家に泊まりに行く』とは言えず、

「えっと これは、ちょっと、、、」
しどろもどろで、

結局 俺は〝家出少年〟扱いされて、

その所為で、
潤さんには大笑いされるし、

潤さんの家に行ってからも、

「ねぇ 家出少年、
一体 どんなものを持って来たの?
まさか お気に入りの毛布が無いと眠れないから
毛布を持って来た、、とか?」

「イヤ、そんなの持って来てないし、
第一 俺 家出少年でもないし💢
持って来たのは、
パジャマと着替えの服とバスタオルと、、、」

「えっ? そんなの持って来たの?
バスタオルは新しいのがあるし、
パジャマとかは、
俺のを貸してあげるつもりだったのに。」

「え〜⁉️ そんなぁ💧
それならそうと早く言ってくれれば、、、」

「だって俺、
翔が そんなの持って来るって
思って無かったもん。」

「・・・ガーン


ショックびっくりマークびっくりマーク

潤さんのパジャマや洋服を借りて着る、という
夢みたいな絶好のチャンスを、
自ら潰してしまったとは、、、


昨日 浮かれて いそいそと
バッグにパジャマや洋服を詰めていた俺を、
思いっきり殴りたい気分。。。(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾