松本君に嫌われたく無い俺が、
必死になって謝ると、

「誰にも言わない?」

勿論!絶対に誰にも言わないよ、
松本君が 車に対してトラウマがある、なんて。」

「( *`ω´)💢
誰にも言わない、って言ったくせに
もう言ってるじゃん‼️」

「いや、だって松本君は 本人だし、、、💦」

「〝誰にも〟って言ったんだから、
たとえ本人にも言ったらダメだ、って
なんで分からない訳⁉️」

「、、、ごめん。
金輪際 もう絶対に誰にも言わないから
許して貰えない?」

「まあ許してやらなくも無いけど、、、むらさき音符むらさき音符

俺の言葉に、ニヤリキラキラと笑った松本君は
これまでの ひたすら大人しい松本君とは真逆で
ちょっと元気な悪戯っ子のよう。

「ホントに?
どうすれば許して貰える?
あっ、でも お金で解決、って言うのは、、、」

「バ〜カ、
そんな事したら恐喝になっちゃうだろ?
俺 そんな悪人じゃないから、」

「ご、ごめん💦」

「じゃ ちょっと
あそこのファミレス入らない?
勿論 委員長の奢りで。」

「う、うん 勿論いいよ。」

そう答えたものの、
それって 恐喝とは言えないまでも、
奢る事を強要されている感じがするけど、、、

さっき松本君、
恐喝するほど悪人じゃない
言ったばかりなのに、、、

でも 俺も 松本君を誘って
ファーストフードのお店に行きたい、と
思っていたから、
俺からしたら棚から牡丹餅、というか
めちゃくちゃ嬉しいけど。

こうして、
2人で ファミレスに入って、
席に着くと同時に、

「何を頼もうかなぁ♪」と凄く嬉しそうに
タブレットのメニューを見ている松本君は、
無邪気な子供のようで可愛い♡
(勿論 さっきの元気で悪戯っ子のような松本君も
カワイイ♡けど、、、)


「ね 委員長、
いくらまでなら大丈夫?
俺 白玉あんみつ食べたいんだけど、、、
もっと安いやつにした方がいい?」

「いや それくらいなら大丈夫だよ。」

「ホントに?ヤッタ〜❣️」

白玉あんみつで喜んでる松本君、
めちゃめちゃ可愛いんですけど〜(*´꒳`*)

図らずも、
今まで 知らなかった松本君の魅力を
沢山 見せて貰ったような気がして幸せ♡

そう思いながら、

「あの、、、ちょっといい?」

「ん、何?」

「俺の事 〝委員長〟って呼ばないで、
ちゃんと名前で呼んで欲しいんだけど、、、」

「えっハッいいだろ? 委員長なんだから。」

「でも、、、」

「ま、白玉あんみつ奢って貰うし仕方ないか、
じゃ、、、櫻井でいい?」

「えっ、呼び捨て?」

「だって俺 櫻井より一つ歳上で、
本来なら2年生だから。」

「えっ?そうだったの?
全然 知らなかった、、、」

「うん、この事は 先生に言わないでくれ、って
頼んでたしね、
あっ、だから さっきのトラウマの事と同じで
この事も クラスのみんなには秘密ね。」

「うん、分かった。」

「あっ、それから
俺の事も学校では 松本君でいいけど、
2人だけの時は〝潤さん〟ね。」

「はい、了解です!潤さん。」

「うん 素直でよろしい、翔。」

「・・・///」

急に『翔』呼びされて 真っ赤になる俺に、
潤さんは、、、。