今日から新しいお話を始めたいと思います。
今回のお話は、
翔君が 高校に入学した時からの
お話になります。
今回の翔君は 明るく聡明で 適度にノリが良く
どこにでも居そうな ごく普通の高校生。
そして潤君は、、、
潤君がどんな人か?は
お話の都合上 今はまだ秘密という事で、、、。
勿論 今回も恋のお話。(悲恋ではありません)
今のところ
全編 翔君目線からのお話になる予定です。
皆さんに楽しく読んで頂けたら嬉しいです。
〜優海〜
それでは どうぞ〜♪
今春、
中学を卒業して高校に進学した俺。
俺の通う高校は、
伝統と格式のある名門校の風山高校、、、と言えば
聞こえはいいけど、
実は、
戦前からある古〜い建物も一部残っていて、
その所為もあってか幽霊が出るとかいう
ウワサもチラホラ。
だから、
中学を卒業する前、
「えっ?サクショー〝風山〟に行くんだっけ?
あそこ 〝出る〟ってウワサあるけど 大丈夫?
サクショー 顔がいいから、狙われない?
「なんだよ💢 狙われる、って。」
「だ〜か〜らぁ、
女の子の幽霊にモテちゃうんじゃないの?って
言ってるの!
くれぐれも幽霊を、
『俺のカノジョだよ』って言って
紹介するのだけは やめてくれよな。」
「バーカ、風山は男子校だし
女の子の幽霊なんて出るわけ無いだろ!」
「そうかなぁ?
逆に男子校だからこそ、
女の子の幽霊が
集まって来ちゃうんじゃないの?
まぁ 親友の俺としては
サクショーの健闘を祈ってるよ♪」
「・・・」
悪友に揶揄われて、
心がざわめくまま入学した俺だったけど、
実際 入学してみると、
古い建物は、
文化財と言ってもいいような
木造の美しい洋館で、
幽霊なんて住んでいる気配は一切無し!
勿論 幽霊が出るというウワサは
信じていなかったけど、
それでも ホッとしたのは確か。
こうして始まった俺の高校生活は、
入試の時の成績が良かったのが災いして(?)
担任から学級委員長に任命されたのは、
ちょっと面倒臭いかな、とは思うものの
その他には なんの不満もなく、
同じ中学出身の子は いないものの、
クラスメイトは 良い奴ばかりで
すぐに打ち解けられたし、
男子校、という事で
幽霊も含めて女子はいないから、
変に気を遣う事もなく、
やっぱり ここ(風山)に入学して良かった、と
思っていた俺だったのだけど、、、。