潤君にダメ出しされた俺だったけど、
玄関を入ると そこには、、、

潤君が今 履いているスリッパとお揃いの
スリッパが置いてあって、

「えっ?このスリッパ、
俺の為に買ってくれたの?」

「うん/// この間の木曜日、
僕 休みだったでしょ?
その時に 買ったんだけど、
翔さん 履いて貰える?」

「勿論 履くよ❣️」

「良かったぁ〜(〃ω〃)」

潤君が買ってくれたスリッパは、
全体はグレーなのだけれど、
甲の部分に ちっちゃな♡が
散りばめられていて、
潤君のスリッパには 紫色の💜、
俺のスリッパには 赤色の❤️、

こんなの見たら
潤君も俺の事が好きで間違いない、、、
ような気がして、

思い切って、

「潤君 俺、、、」

ピンポ〜ン♪

「あっ!荷物届いたみたい!」

「うん、そうだね」


宅配の荷物が
ちょうどのタイミングで届いて、
俺の告白は またもや失敗、、、💧

その後 家具類も届いて
結局 午前中は 告白は叶わず、、、

潤君が作ってくれたお昼ご飯のパスタを
食べた後、、、

〝2度ある事は3度ある〟というから、
ちょっとドキドキしながら、

「あの、大事な話があるんだけど、
ちょっと いいかな?」

「うん、勿論いいけど、これからの事?」

「ううん、そうじゃなくて。
俺 実は 前から潤君の事が、、、好きなんだ。」

「ふふっ、良かった♪
僕の自惚れじゃなくて。」

潤君の予想外の返事に
ちょっとびっくりしながら、

「えっ? もしかして 
俺の気持ちに気付いてたの?」

「うん だって、
今まで 猫は おろか動物を飼った事がないのに
ヤマトを飼ってくれる、って相当の事でしょ?
それって 僕の事が好きだからかな?って
ちょっと思ったのと、翔君のお母さんが、、、」

「えっ? お袋が何か言ったの?」

「うん、引っ越しの時に、
潤君の事を話す時の翔って
とてもいい顔をするのよ、
こんなにいい顔をする翔は 
初めてじゃないかしら?って言ってたから、」

「ウソッ!
お袋 そんな事 言ったの?」

「うん、だから、
翔さん、僕の事 好きなんじゃないかな、って」

「マジかぁ〜、、、」

まさか 潤君が
俺の気持ちに気付いていたなんて、、、
知らなかった。

「えっ?でも 翔さんも 僕の気持ちに
気付いてたでしょ?」

「あっ、まぁ それは、、、」


確かに、

潤君から、
『3人(2人と1匹)で一緒に住むのはダメ?』
と 言われた時とか、

この間の引っ越しの時に
俺の半分かじった唐揚げを
躊躇なく食べた時とか、

確かにもしかしたらとは思ったけど、

俺が確信を持てたのは、
つい さっき、スリッパを見た時で、、、

「えっ?そうなの?
僕 ずっと前からアピールしてたのに、
なんで気付いてくれなかったの?
松本城に行った時だって、、、」

「えっ? ウソッ?そんな前から?」

「もう💢
ふたりでツーショットの写真 撮った時、
『もうちょっと こっち』って言って
翔さんの腕を引っ張ったのは、
『僕にもっと寄り添って』っていう
メッセージだったのに、、、」

「・・・ガーン

あ〜、もう 全然気付かなかった、
俺って ダメ過ぎ、、、(◞‸◟)