潤君の引っ越しのちょうど一週間後、
待ちに待った俺の引っ越し!
と言っても、
俺が新居に持って行く物は、
衣類と靴とカバンくらい。
それらの物は
もう宅配で発送済みで、
今日 届く事になっているし、
ベッドは新しく買って、
リビングのソファーやダイニングテーブルと
一緒に今日 届く事になっているから、
俺は 身一つで潤君の待つ新居に行くだけ。
それもあって、
「今日は 母さん行かなくても
大丈夫みたいね。」
「うん、来てくれなくても全然 大丈夫♪」
「あら? 母さんが行かない事が
そんなに嬉しい?」
「イヤ、イヤ💦
そんな事ないけど、、、。」
「じゃ やっぱり行こうかしら?」
「えっ、そんな、、、
お袋の手を借りる程じゃないし、
わざわざ来て貰わなくてもいいよ。
完全に片付いてから招待するからさ💦」
「そぉ?
じゃあ 今日は辞めておくけど、
必ず 招待してね♪」
「うん、、、分かったよ。
でも いつ招待するかは
俺の一存じゃ決められないし、
あとで連絡するから、、、
じゃ そろそろ俺 行くね。」
そう言って家を出ようとしたら、
お袋からダメ出し。
「ちょっと!!
〝23年間 お世話になりました〟の
一言くらい言ってもいいんじゃない💢
翔を育てる為に母さん どれだけ苦労したか、、、
これほど悲しい事はないわ💧」とウソ泣きされ
勿論 それだけでは終わらず、
『これじゃあ 先が思いやられる、
潤ちゃんが可哀想。』と言われ、
『潤ちゃんに返品されない事を祈ってるわ。
でも 返品されても受け取るつもりは無いけど』
と俺の新たな門出だというのに
傷付くような事を言われ、、、
まあ 俺も、
生まれてから約23年間の
〝感謝とお礼の言葉〟を言わなかったのも
悪かったんだけど、、、
お袋の小言の所為で
家を出るのが少し遅くなってしまって、
走って駅に向かい 電車に飛び乗り、
漸く新居に着いて、
「潤く〜ん、来たよ〜!」と声を掛けながら
玄関を入ったら、
「もう!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ここは僕と翔さんの家なんだから、
『来たよ〜』じゃなくて『ただいま〜』って
言ってよ!」と怒られてしまった、、、(〃ω〃)
(でも お袋に怒られるのとは違って、
潤君に怒られるのは 全然イヤじゃない、って いうか
寧ろ嬉しい、だって 怒った顔も凄く可愛いから♡)
「翔さん、玄関を入る所から やり直しね❣️」
「はぁい♡」
一旦 玄関を出て、
今度は、、、、
「ただいま〜♪♪」
「翔さん、おかえりなさ〜い❣️」
これだけでも もう充分 幸せ♡♡♡