松本君のアパートに着いて、
挨拶もそこそこに、

お袋はパワー全開で、

「潤ちゃん、写真で見た時にも
色が白くて美人さんだと思ったけど、
実物は もっと綺麗ねぇ、
益々 ファンになっちゃうわ♡」

「いえ、そんな///」

「にゃん!」

「あら?ヤマト君もそう思う?
でも ヤマト君もイケメンさんで
カッコいいわよ。」

「ふふっ🤭 良かったね、ヤマト♪
カッコいいって♡」

「にゃ。」

「・・・もやもや

俺の入り込む隙、1ミリもない (◞‸◟)

それどころか、
俺が未だに『松本君』て呼んでいるのに、
お袋ときたら 会って1分も経たないうちに
『潤ちゃん』呼び。

しかも
ヤマトを速攻で手懐けてしまって、
お袋のコミュニケーション能力が高過ぎて
イヤな予感しかしない、、、

お袋の事だから、
なんだかんだ理由を付けて
俺たちの新居に押し掛けて来そう、、、ガーン


俺の理想は、、、

休みの日には、
いつもよりゆっくり目に起きて、
リビングの ふたり掛けのソファーに並んで座り
モーニングコーヒーを飲みながら、
今日は 何する?
ん〜、家でこうして まったりしていたい
うん、俺もそう思ってた
ホントに?
勿論!

そして、ヤマトの目を盗んで
どちらからともなく〝チュッ❤️💜〟

そんな新生活になったら、と思っていたのに、、💧


多分 実際は、

俺たちふたりの折角の休みの日に、
お袋が、
『潤ちゃん いる〜?』元気よくやって来て、
『潤ちゃん わらび餅 好きって
言ってたでしょ?
だから一緒に食べようと思って持って来たの』

わぁ、嬉しい❣️

『あっ、それからヤマト君には、
かつお味のちゅ〜◯、どうぞ召し上がれ♪』

『にゃん♡』

お母さん いつもすみません、
ヤマトのおやつまで気を遣って頂いて。

そうなる予感しかない、、、魂



「翔!何やってるの?
ボケッとしてないで 手伝って。」

「あ、えっと💦」

「しょうがないわねぇ、、、
じゃ、ベランダにある洗濯関係の物を
段ボール箱にまとめて入れて、
それが終わったらベランダの掃除ね。
さっさとやらないと、
午後から引っ越し業者さんが来るのに
間に合わないわよ!」

「、、、はいもやもや

松本君の部屋なのに、
なんでお袋が指図する訳?

松本君に『お願い』されるのなら分かるけど、

あ〜、やだ やだ  😩