まさか
松本君から〝カノジョ〟ではなく、
〝カレ〟の話を聞く事になるなんて、、、。
松本君の恋愛対象が男性とは、
1ミリも思っていなかったから、
ショック!、、、というか、
頭の中が混乱している。
ただ、そんなセンシティブな話を
俺にしてくれたのは、
俺を信頼しているからこそであり、
松本君に信頼されているんだ、と思うと
ほんのちょっと嬉しくもあったのは確かで、
そんな俺の様子を見て安心したのか、
次の日から
松本君から惚気話しを
聞かされる事となってしまったのには、、、(T-T)
「もうね、カレったら
僕が帰ると 僕にくっついて離れなくて、
困っちゃうんですよ。」
「そ、そうなんだ💦
松本君 愛されてるんだね。」
「ふふっ、そうかな?
でも 実は
僕の方がカレにゾッコン♡って感じかな。
一緒に住もう、って言ったのは僕からだし。」
「そっか、松本君の方から言ったんだ、、、。」
「はい❣️」
「・・・」
はっきり言って 知りたくなかった、、、
松本君の方がカレに夢中だなんて
それなのに、
松本君のカレがどんな人か知りたくて、
よせばいいのに、、、
「ね、カレとは もう長いの?」
「え〜っと、
僕が専門学校に入ってすぐの頃に出会ったから
2年とちょっとで、
この間 出会って2年目のお祝いを
した所なんですよ♪」
「へぇ、、、そうなんだ〜。」
「僕、カレには助けて貰いっぱなしなんです。
僕が学校の授業に付いていけなくて
『建築士になれるかな』って
すご〜く落ち込んでた時も
カレが慰めてくれて、応援してくれたから
僕 頑張れたんです。」
「そっかぁ、じゃあ カレは
松本君にとって恩人なんだね。」
「はい!そうなんです♪」
あ〜、墓穴 掘った、、、
聞きたくなかった、カレが松本君の
恩人だという事。
聞けば聞く程、
松本君の方がカレに惚れてる、って分かって、
愛されてるカレが羨ましくて仕方ない。
でも、
松本君が今 此処でこうして働いているのは、
ある意味 カレのお陰でもある訳で、、、
あぁ もう、複雑、、、💧