松本君との待ち合わせのカフェで、
松本君が座っていたのは、
入り口近くの席で、
お店の外からもよく見える場所。
だから 俺もすぐに見つける事が
出来たのだけど、、、
それにしても、
周りの視線が気になる。
勿論 注目されているのは
俺じゃなくて松本君の方だけど、、、。
「ねぇ松本君 凄いよ。」
「えっ?何が凄いんですか?」
「松本君 みんなの注目を集めてる。」
「えっ?僕 何か変な物 付いてます?」
慌てて 洋服を確かめる松本君。
「あ、いや違う、違う💦
松本君が めちゃめちゃカッコいいから
見られてるんだよ。」
「ふふっ、櫻井さんて やっぱり面白い🤣
見られてるのは 僕じゃなくて
櫻井さんの方でしょ。」
「イヤ、イヤ、イヤ
俺なんて松本君の引き立て役だよ。」
「もう///揶揄わないで下さいよぉ。」
「(@_@)❗️」、、、驚き‼️
この顔で、このカッコ良さで、
『揶揄わないで下さい』って、、、
これほど自覚のない人 初めて見た。
「それより 櫻井さん、
僕に相談したい事ってなんですか?」
「あ💦それは ここじゃ 落ち着かないし、
食事をしながら ゆっくり、、、。」
「はい、分かりました。」
ヤバい、ヤバい😱
『相談したい事がある』と言って
松本君を誘ったけど それは勿論 口実。
実際は、
会社の女性陣に先を越されたく無かった、、、
ただそれだけ。
どんな事を松本君に相談をしよう?
必死に考えて、
俺が松本君に相談した事は、、、
「あのさ、
松本君は初任給貰った時、
お父さんやお母さんに何かプレゼントした?」
「ええ、しましたけど、、、」
「俺、何もしなかったから
母親の誕生日に その分も兼ねて
プレゼントを贈りたいな、と思ってるんだけど
何をプレゼントしたらいいか悩んでて、」
「僕は 両親に一泊の温泉旅行を
プレゼントしました。それから、、、」
「えっ?💦
温泉旅行をプレゼントしただけじゃなくて
他にも何かプレゼントしたの?」
「あ、いえ、そうじゃなくて//
一緒に住んでるカレにも、、、
美味しいご飯をご馳走しました。」
「(゚д゚lll)❗️
そ、そうなんだ、、、カレにも💧」
「はい、そんなに高級な物じゃ無かったのに
凄く 喜んでくれたんです、カレ♡」
「・・そっかぁ」
松本君の『一緒に住んでるカレ♡』
という言葉が あまりにも衝撃的過ぎて、
松本君が母親へのプレゼントについて
色々 アドバイスしてくれた(と思う)けど、
頭の中には 全然 入って来なくて、
『カレ♡』という言葉だけが
俺の頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。