俺、フラれたらしい。

けど、あまり実感が湧かない、

それは多分 星華本人から
はっきりと『翔君とは もう付き合えない』と
言われてなくて、
平凪から言われただけだから、だと思う。

何で 星華は俺に直接 
言ってくれなかったのだろう?

はっきり 言ってくれれば良かったのに、、、

もしかして 俺、
しつこく復縁を迫る、と思われた?

そう思われたのだとしたら、
ちょっと気に入らない、というか
文句の一つも言いたい気分だけど、

平凪から『星華に連絡しないで。』と
言われたし、

星華を平凪から無理矢理 取り戻したい、とも
思わないから、
星華の電話もLINEのアドレスも消去して、、、


心機一転!
これからは 仕事一筋で頑張ろう!と
決意した俺。


でも、、、

学生時代の俺は、
仕事しか能のない人間てダサッ!
俺は就職しても、 
絶対にそんな人間には ならないし、
なりたくもないと公言していたのに、

フラれて即座に方向転換して、
仕事一筋で頑張ろう!と思うなんて
我ながらビックリ‼️

それに、
星華に対して、
全然 未練がない自分にも驚いている。


学生の頃は 星華に、
『俺 星華にフラれたら、
きっと生きて行けないよ。』なんて
言ってたくせに、、、。



そんな決意した次の日の朝、

その決意を胸に、
張り切って家を出ると、

通勤途中で 松本君とばったり会って、

「おはよっ!松本君。」

「あっ!櫻井さん、おはようございます。
今日は張り切ってますね。。」

「うん!俺 仕事に目覚めたから!
これからは (仕事に)爆進する
予定なんだよね。」

「えっ?もう入社してだいぶ経ちましたけど、
今までは、
(仕事に)目覚めてなかったんですか?」

「まぁ、そうとも言える、、、かな?」

「ふふふっ、否定しないんだぁ、、、
櫻井さんて、結構 面白い人なんですね。」

「え〜?俺って面白いかなぁ、、、」

「はい、
櫻井さんて真面目人間だと思ってましたけど、
実は面白くて、そこが魅力的だと思います。」


「(@_@)‼️」


松本君から〝魅力的〟って言われた。

めちゃくちゃ嬉しいんですけど〜❣️❣️



新しい恋が動き出した予感がする♡