〜S sideー

日曜日に潤が誰とデートしたのか
凄く気になるけど、
怖くて聞けないまま、
悶々としたまま月曜・火曜を過ごし、

水曜日、
今日は家庭教師の日。

潤と顔を合わせるのは
ちょっと辛いけど、

仮病を使って休んだりするのは
カッコ悪いし、、、

いつもの水曜日と同じように
学校帰りに潤の家庭教師をする為に
ばあちゃんの家に行くと、

ばあちゃんが玄関の前で待っていて、

「えっ?ばあちゃんどうしたの?
こんな所で待ってるなんて。」

「歳を重ねるとね、
せっかちになってしまうのよ。
それより 外は寒かったでしょう?
早く上がって、
温かい飲み物を用意してあるから。」

ばあちゃんが こんなふうに
玄関の前まで出て待ってくれているなんて
初めてで ちょっと面食らいながら、

リビングに行くと
〝Happy Birthday🎂〟の飾り付けが
されていて、
潤が笑顔で俺を迎えてくれた。

「翔君、お誕生日イブ おめでとう🎉」

「えっ?お誕生日イブ??」

「ほら 明日のお誕生日当日は
家族でお祝いするでしょ?
だからね、私たちはイブにお祝い、
ね、潤ちゃん♪」

「うん、おばあちゃんと2人で
今日の為に 日曜日から飾り付けの準備して、」

「えっ?じゃあ 潤が日曜日予定がある、って
言ったの この為?」

「うん、勿論!
翔君には 秘密にしておこう、って
おばあちゃんと話して、」

潤、デートじゃ無かったんだ、、、

俺の誕生日(イブ)の為に、
こんな飾り付けまでしてくれて、

ホッとした気持ちと、
感激で涙がポロリ💧

「えっ?翔君泣いてるの?」

「だって、こんなサプライズ、
思ってもみなかったから、、、」

「翔がこんなに感動してくれるとは
思わなかったわ、
一所懸命 準備した甲斐があったわね、
潤ちゃん。。」

「はい♪」

「さ、じゃあ 誕生日イブ パーティー
始めましょ♪」

こうして 俺の誕生日イブは、
感謝と感動のパーティーとなったものの、

その分 勉強は出来なくて、

「潤、明日25日は 今日の分 やるから。」

「えっ?だって
明日は家庭教師の日じゃないし、
翔君の誕生日なのに?」

「大丈夫、夕方4時半から6時半の
2時間は出来るだろ?
今日の分 みっちりやるからな!」

「え〜っ!
わざわざ誕生日の日にしなくても、、、」

潤はブツブツ文句言うけど、
俺の誕生日だからこそ、
少しだけでも 潤と一緒に過ごしたい。


そうして25日、

「さ、勉強!勉強!
2時間しかないから気合い入れて
ビシビシ行くからなっ!」

「え〜!誕生日プレゼントあげたんだから
ちょっとは優しくしてよ〜。」

「勿論 潤に貰ったマフラー、
すっごくセンス良くて、暖かくて、
嬉しかったけどさぁ、、、」

「///ホントに?」

「うん、だから今日も巻いて来たし、
でも それとこれとは、別!
文句言ってないで さっさと やる!」

「もう💢 翔君の鬼!」

「は〜い、鬼で結構でぇす♪」


あ〜、やっぱり 潤のちょっと照れた顔も
膨れた顔も 抜群に可愛い♡。

今日は 俺の誕生日なんだし、
俺の誕生日くらい 俺の好きな潤の可愛い顔を
たっぷり見せて貰ってもいいよね♡







翔君、お誕生日おめでとう❣️🎉🎊🎂

翔君にとって今年一年が 
素晴らしい一年になりますように、、、♡

心から祈ってます❤️💜