〜J side〜

翔君と2人で出掛けた事はあるけれど、
こんなに長い時間 色々見て歩くのは初めて。

面倒臭がりの翔君だから、
(じいちゃんへのプレゼント)適当でいいよ
言うのかと思いきや、
僕が 色々目移りして あちこち連れ回しても
何も文句を言わないどころか、
ニコニコしながら着いて来てくれて
ちょっとビックリ‼️ 、、、でも嬉しい。


色々と見て歩く事 1時間強、

翔君と僕の意見が一致して
買うと決めたのは あったかスリッパ。

「翔君 ごめんね、
あちこち連れ回しちゃって。」

「ううん、全然。
もし俺 一人で来てたら、
じいちゃんが微妙な顔をするような物しか
買えなかったと思うよ、
だから 潤に来て貰って良かったよ。」

「ふふっ、そう?」

「うん、
それよりも、
ばあちゃんの分のあったかスリッパ、
潤に買わせちゃって悪かったね。」

「ううん、僕もおばあちゃんには 
小学生の頃から お世話になってるし、」

「ありがとう、潤。」

「いいえ、どういたしまして///」

翔君から面と向かってお礼を言われると、
ちょっと ドキッとしちゃう。

やっぱり イケメンだし、カッコいいし、
スタイル抜群だし、

だけど、、、

「ねぇ、翔君。」

「うん?何?」

「翔君てモテる要素 た〜くさんあるのに、
カノジョとか いないでしょ? どうして?」

「そんなの決まってるじゃん。
俺がカッコ良くてイケメン過ぎるから、、、
ある意味 俺って〝王子様〟だろ?
王子様のお眼鏡にかなう子が いないって事。」

「そっか、そうだよね、、、」

なんかちょっと胸がズキッとした、
翔君は 王子様で、
僕とは身分が違うんだ、、、、


「ば〜か、なんで納得してる訳?
ここは、 
何バカな事言ってんの?って言って
ツッコむ所だろ?」

「えっ?そうなの?」

「そうだよ。
俺が王子様である訳ないじゃん!
俺よりも潤の方が遥かに王子様っぽいよ、
それで俺は潤王子に仕える執事。」

「え〜、そんな事 ないよ。」と、
口では否定したけど、

翔君 スタイルいいから
ピシッとした執事の格好、
めちゃめちゃ似合いそう、、、

そんな翔君、
ちょっと見てみたい気もする。