〜J side〜
思い掛けず 翔君も智兄のお店を
手伝う事になって ちょっとドキドキ。
僕は主にレジ担当で、
翔君は 奥で智兄のパン作りのお手伝いだけど
それでも、
レジから翔君の働いている様子は見えるし、
翔君が出来上がったパンを
運んで来てくれた時には
ちょっとだけ お喋りも出来て、、、
「翔君 大丈夫?
智兄にこき使われて無い?」
「フハッ!心配してくれてありがと。
でも 全然 こき使われて無いから、
逆に潤君の小さい頃の事を聞かせて貰って
嬉しいよ。」
「え〜⁉️ 智兄 変な事 言ってない?」
「ううん、全然 変な事なんて聞いて無いよ。
凄く可愛かった💕っていう話を
してくれただけだよ。」
翔君は『変な事は聞いてない』って
言ってるけど、ちょっと不安。
智兄は 僕の事 何でも知ってるから、、、
僕は 覚えてないけど、
1〜2歳の頃、お風呂から出たあと
きゃっきゃ言いながら、
ハダカで飛び回っていた事とか、
幼稚園の年長組の時、
智兄と一緒にいたくて お泊まりしたものの、
夜中に目が覚めて、
『ママがいない💧』と言って
泣いてしまった事とか、
小学校4年生くらいまで、
寝る時は いつもお気に入りのうさちゃんを
抱いて寝ていた事とか、、、
他にも 沢山あって、
まさか 智兄
僕の恥ずかしい話を、
翔君にしてないといいけど、、、
そんな僕の心配が的中したみたいで、
翔君が次にパンを運んで来た時は、
僕の顔を見てニヤニヤ。
ちょうどお客さんが途切れていたから、
「翔君、智兄から何か聞いたの?」
「イヤ 別に💦」
「ウソッ!
じゃ 何でそんなにニヤニヤしてるの!」
「そうかな?
ニヤニヤしてるつもりは無いけど、、
ただ智さんに、
潤君が小さい頃の写真を
ちょっと見せて貰っただけだよ。」
「ホントに?」
「うん、」
「それなら いいけど、、、」
翔君がやたらニヤニヤしているのは
気になるけど、
小さい頃の写真を見られるくらいなら
いいかな、と思っていたら、、、
実は、
翔君が見た写真は 僕の全裸の写真で、
僕がそれを知ったのは
その日 仕事が終わった時。
「そういえば 潤はこの写真
見た事無かったかな?」
「ん?どんな写真?」
「ほら これ。」
「(//∇//)‼️ 何これ?恥ずかしいよ、
こんな写真 大事に持って無くていいよ」
智兄が見せてくれたのは、
僕が1歳とちょっとの頃の笑顔の写真、、、
ただし全裸
まさか、
翔君にこの全裸写真を
見られてしまっていたなんて、、、
「なんで恥ずかしいんだ?
これこそ まさしく天使だろ?」
「そうですよねぇ。」
「・・・」
確かに天使って言ったら
ハダカっていうイメージだけど、、、
1歳の頃の写真とはいえ、
恥ずかし過ぎる///