[Sho side]

ずっとずっと会いたいと思っていたジュンに
会えるかもしれない。

そう思ったら、
ちょっと足が震えるような感じがして、

コンビニに着いたものの 中に入れなくて、

お店の前の端っこの方に自転車を置き、
店内をそれとなく見渡すと、

レジに中年の男性が1人立っているだけで
他に店員らしき人は 見当たらない。


まだ 来てないのか、
それともバックヤードにいるとか、、、

どうしよう?
店内に入って 聞いてみようか?

でも、、、

中に入る勇気が無くて迷っていて、
店内ばかり見ていたから、

俺のすぐ近くまで人が来ている事に
全く気付かなかった。

「あの、、、」

「わっ!ビックリしたぁ。」


急に声を掛けられ、
ドキドキしながら振り返ると、

「あっ、ごめんなさい💦 」

謝ってペコっと頭を下げるその人。

「あ、イヤ そんな、俺の方こ、、、」

そこまで 言った時、
顔を上げたその人と目が合った。


俺の前に立っているその人は、、、

キリッとした眉と、澄んだ大きな瞳、
長くカールしたまつ毛、白く透き通った肌と
ほんのりピンク色の頬、ちょっとクセのある髪は、
あの時と変わらない。

イヤ あの時は 愛らしく可愛い子だったのが
大人になって 美しさも加わった。

ジュンに間違いない!
そう確信した。

「ジュン、、、だよね?」

「もしかして、、、しょお君?」

「うん、」

やっと 会えた❣️

ずっとずっと この日の為に
脇目も降らず向こうで頑張って来た。


「あの 俺 どうしてもジュンに会いたくて、、、」

「あっ、ごめんなさい、しょお君。
僕 これから10時までバイトで、、、」

「あっ、そうだよね、ごめん。。。
ね、終わった頃にまた此処に来て
待っててもいい?」

「うん♪」

嬉しそうに頷くジュンに、

「じゃ、また後で。」

そう言って 別れたけれど、

ジュンが 行ってしまった後もまだ その場所から
離れられないでいる俺。


このまま此処を去ったら
また あの時みたいに
ジュンがいなくなってしまうんじゃないか?

胸に芽生えてしまった不安は、
どうしても消せなくて、この場から動けない。


そんな俺に、
声を掛けてくれたのは、

俺を 此処に呼んだ張本人、、、というか、
俺の教え子の沙耶さん。

「せんせ、どうしたの?
そんな悲壮な顔をして、
それより ウチのコンビニで買い物してくれた?」

「あっ、イヤ まだ💦」

「ダメじゃん それじゃ、
そんな所で突っ立っていないで、
中に入って 何か買ってよ、約束でしょ?」

「あっ、うん。」

「じゃ、よろしくね (^_−)」

「了解。」



ジュンの働いている様子を
店内に入って見ることが出来る❣️

そう思ったら、
胸の中にあった不安な気持ちが
あっという間に無くなった。

俺って めちゃくちゃ単純。


コンビニに一歩 足を踏み入れると、
レジにいたジュンが俺を見て、
一瞬 驚いた顔をしたけど、
すぐにパァッと花が咲いたような笑顔になって

「いらっしゃいませ。」と言ってくれた。

ジュンは 店員として
当たり前の事を言っただけなのに、

ジュンの笑顔と言葉が
まるで 俺だけに向けられているように感じて、
右手を軽く上げて応えると、

ジュンの頬が ポッとピンク色に染まり、
それが また 可愛くて、、、。


やっぱり俺 
ジュンの事がどうしようもなく好きだ。