潤が 俺と一緒にベッドに入らなかったのは、
俺に愛想を尽かしたからでも、
俺のS◯Xが 激しすぎるからイヤな訳でも無く、

今日 仕事から帰って来て
熱っぽい感じがして、熱を計ったら微熱があって、
それで 大事をとって、俺とは別に寝ようと思った、、
という事だった。

考えてみたら、
いつもだったら〝ただいま〟〝おかえり〟のキスは
お互いの唇を重ねるのに、今日は違ってた。

潤からのキスは、俺の頬だった、
頬へのキスは俺に風邪をうつさない為だったんだ!

全然 気付かなかった、、、(◞‸◟)


「ごめん、潤💦
俺 潤が熱がある事、全然 気づかなくて、、、」

「ううん そんな事ないよ、
ホントに全然 大丈夫なんだけど、
もし風邪だったら 翔さんにうつしたくないし、
それに 大した事ないのに 翔さんに話して
翔さんを心配させたくなかったから。」

「じゅ〜ん(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」

潤の優しさは 凄く嬉しいけど、
ほんのちょっと寂しい、、、
隠さないで 話して欲しかった。
(でも潤が 熱っぽいのに気付かない俺も大概だけど、、、)

潤が風邪かもしれないと分かった今、
風邪がうつってもいいから
潤と一緒に寝たい!

そう潤に言ったのだけど、

潤からは、
「それは 絶対ダメ!」と、つれない返事ショボーン

それでも何とか説き伏せて、
潤がベッド、俺はベッドの横の床に布団を敷いて
寝るという事で どうにか納得してくれた。

一緒のベッドに入れないのは、
ちょっと寂しい気もするけど、
それでも 違う部屋に寝るよりは全然いい。

「翔さん、ごめんね。」

「ううん、全然。
何かあったら 遠慮しないで すぐ俺を
起こしてね、」

「うん、ありがと 翔さん、おやすみなさい。」

「おやすみ、潤。」


こうして、布団に入ったものの、
やっぱり 気になる。

潤は、〝ルル◯◯◯◯〟も飲んだし
大した事ないから大丈夫と言ったけど、
本当に大丈夫なんだろうか?
おでこを冷やした方がいいかな?
苦しくないかな? ちゃんと眠れるかな?

少しして、、、
潤の様子を見ようと 携帯の灯りを頼りに
ベッドの上の潤の様子を伺うと、
風邪薬が 効いたのか すぅすぅと寝息をたてて、
穏やかな表情で眠っている。

「やっぱり 綺麗だ💕、、、」

微かな携帯の明かりの中で見ても 綺麗、、、
寧ろ 〝眠れる森の美女〟感がハンパない。

『まつ毛長いな』
『唇の上と下のホクロ、色っぽいよなぁ』
『ホント美人♡』

『えっ?びっくり 
今ちょっと笑った、、、どんな夢 見てるのかな?
それにしても 可愛いな♡』

よく眠っているのをいい事に、
時間が経つのも忘れて潤を見つめていたら、
いつの間にか 空が 白み始めていて、
結局 殆ど一睡もしないまま 
朝になってしまったガーン



幸い潤は、
朝になって熱を計ったら 36度台。

『もう 大丈夫だから』と言う潤に、

「でも、今日一日はゆっくり休んでいて、
俺 心配だからさ。」

「うん 分かった、ちゃんと休んでる。
だから心配しないで、
翔さんは 安心して会社に行って。」

そう言われて、
出勤したのだけど、、、

この2日間 殆ど寝てない状態の俺は、
頭が ボ〜ッとして、
会社へ行ってから失態の連続💦

書棚からファイルを取り出そうとして、
書棚の扉に指を挟むし、

応接セットのテーブルの角に
向こう脛を強打して、
涙が出るほど 痛い思いをするし、
(お陰で目は覚めたけど、、、)

それから数分後には、
コーヒーを飲もうとして
手元が狂いコーヒーカップを落とし、
コーヒーは溢れるわ、
コーヒーカップは割れるわ、で慌ててしまい、
その破片で指は切るし、
スーツにもコーヒーが かかって、
濡れてしまうし、、、(T ^ T)

そんな俺を見て、

「翔さん、、、とうとう来る時がきたんですね。」

「ん?何が?」

「松本さんの事ですよ。フラれたんでしょ?
だから それがショックで
今日は失敗ばかりしてるんじゃないんですか?」

「はぁ
俺が潤にフラれる訳ないだろ?
潤は俺に惚れてるんだから ٩(๑`^´๑)۶」

「え〜!? 本当ですか?」

「あったり前だろ‼️」

「なぁんだ、つまらないなえー


全く二宮ときたら、、、ムカムカ

俺の秘書のくせに、
全然 俺の事 リスペクトしてないんだからピリピリ




誰が何と言おうと、潤は 俺の潤だし、
潤は俺の事 心から愛してる、、、と思う。