朝9時5分前、
いつもなら もうとっくに出社している筈の
翔さんが今日はまだ来てない。
昨日は、
〝松本さんの引っ越し〟という事で
翔さんは有給を取っていたけど、
その 松本さんの引っ越しは、
ちゃんと出来たのだろうか?
そう思っていた時、
息を切らして、
翔さんが副社長室に飛び込んで来た。
「おはようございます、
翔さん 今朝は 遅かったですね。」
「でも 間に合ったんだから...。」
なんか、、、ちょっと様子が おかしい。
もしかして、
松本さんの引っ越しが出来なかったのかな?
まぁ、それも当然だと思う。
松本さんの了解を得ないで、
翔さん 1人で引っ越しを決めちゃって、
松本さんから、
『翔さんには 付いていけない!』って
言われたのかも、
それで昨日は、
ヤケ酒を飲んでいて
二日酔いで遅刻しそうになった、、、とか。
いくら松本さんが優しいって言っても、
やっぱり翔さんの強引さには、
付いて行けなかったんだろう。
そう思うと、
翔さんがちょっと可哀想な気もする、
松本さんの事を
凄く一途に想っていたから。。。
「翔さん、大丈夫ですか?」
「全然 大丈夫じゃないよ、俺。
こんな気持ち初めてだし、
何も出来ない自分が もどかしいよ(◞‸◟)」
「翔さんの気持ち 痛いほど良く分かります。」
あんなに素敵な人と別れたら、
落ち込んでしまうのは 無理もない。
「、、、はぁ〜、心配だなぁ、潤 大丈夫かなぁ?」
「えっ?」
「ん? 何?」
「あの、、、何が心配なんですか?」
「バカだなぁ、
俺が心配するって言ったら潤以外にいないだろ?
実はさぁ、
今日の朝の潤が めちゃめちゃ色っぽくて綺麗で、、、
あっ、
それは俺が〝おはようのキス〟したからなんだけど
そんな潤が 1人で地下鉄に乗って
出勤するんだよ?
心配で心配で。
潤は『1人で行けるから大丈夫』って
言ったんだけど、、、」
(@_@)
松本さんとおはようのキス⁉️
なんか、、、沸々と怒りが 込み上げて来た。
翔さんは凄く心配そうな顔をしてるけど、
ワタシには 翔さんの惚気話にしか聞こえない。
松本さんと一緒に住む事になった上に、
〝おはようのキス〟って....。
相手をしているのがバカらしくなった。
「子供じゃないんだし、
地下鉄くらい大丈夫でしょ?
それより 仕事!
始業時間は もう とっくに過ぎてますよ!」
「二宮〜。
お前、本当に鬼だな。
だってさぁ、
昨日の酔った潤は可愛いかったのに、
朝 キスしたら
めちゃめちゃ色っぽくなったんだよ?
そんな潤が、
地下鉄に1人で乗ったら危険だろ?」
ん〜、
確かに 翔さんの言ってる事も 分からなくは ない。
だけど やっぱり、、、
翔さんの心配そうな眉毛の下がった顔を見てると
なんかイライラする