「間違いない!銀座店の松本潤!この顔!
だけど、写真よりも実物の方が良かったな〜照れ
えっと、現住所は、、、 」


嘘っ!
いくら松本潤という人物が 
ウチの社員だからといって、

いくら翔さんが副社長だからといって、

個人情報を本人の承諾無しに、
自分の携帯に登録しちゃっていいの???


「よし!じゃあ 行って来る!」

「えっ?どこに行くんですか?」

「バカだなぁ、松本潤君のいる銀座店に
決まってるだろ?」

「行って どうするんですかっ⁉️
ダメですよ、そんなの。」

「何でだよ〜プンプン


全く これだから、、、

恋愛偏差値zeroなくせに、
行動力はあるんだから、、、。

ここは じっくり作戦を練ってから
行動しないと。

男の翔さんから、
いきなり『惚れた』なんて言われても、
信じて貰えないだろうし、
揶揄われてると思われて、嫌われるのがオチ。


「え〜!俺が副社長だって言えば、
きっと付き合ってくれるんじゃないの?
だって玉の輿だよ?」

あ〜、ホントにもう‼️

自分の地位を利用して
松本さんに付き合えって強要したら、
それこそパワハラ。

逆に、もし彼が
『わぁ凄い♡玉の輿、ラッキー❣️』って言ったら、
そんな人とは絶対 付き合うべきじゃない。

それも分からないなんて...(-.-;)


「まずは、松本潤という人が 
どんな人物か知らないと。
一目惚れしたけど、実際に 会って話したら
幻滅するって事もありますよ。」

「イヤ!松本潤君に限って
そんな事は ぜ〜ったい ない‼️
俺の目に狂いは無い、
これは自信を持ってハッキリ言える!!」


翔さんが 恋愛関係の事で、
ここまで本気で、
ここまで熱くなって主張するのは初めてで、
ちょっと驚き。


そんな翔さんを見たら、
ワタシだけでも 味方になってあげよう、と
つい思ってしまって、、、。

(そうでなくても 男同士の恋愛で、
困難なのは目に見えているから。。)


「翔さん、まず作戦を立てましょ。」

「作戦?」

「いきなり『惚れた』とか『好き』とか
絶対 言っちゃダメです。
それから 自分が副社長だという事も。」

「え〜〜っ⁉️
じゃあ どうやって近づいたらいい?
本社に呼び出す訳に行かないだろ?」

「勿論!」

「じゃ、銀座店に客として行く?」

「それも、、、あまり良い方法には
思えないんですが、、、」

「じゃあ どうすればいいんだよ〜えー


それから 2人で喧々諤々 議論の末、
漸く決まったのは、

新入社員の研修という形で
銀座店に行くというもの。

これには翔さんも、
『それなら毎日会える』と大喜び。

ただ、
翔さんの一存で決められる事でもないから、
しっかり周りを説得して回り、、、

4月から1ヶ月間、
翔さんは晴れて銀座店に〝新人研修〟に
行く事になった。



「俺にとったら余裕だな、
松本潤君が俺に惚れるのに、
1ヶ月なんて掛からないぜグラサン


翔さんは、余裕たっぷりのセリフをワタシに残し、
研修先の銀座店に向かったけど、、、

本当に大丈夫なんだろうか??