翔さんが 俺を一人 ベッドルームに残して
どこかに行っちゃった??

何も言わずに 翔さんが出て行く事なんて
今までに一度もなかったのに、、、。


「翔さん、どこ?」

上半身を起こして、
ベッドから出ようとしたちょうどその時、

ベッドルームのドアが開き、
翔さんが入って来た、、、

小さな箱を手に持って。


「あっ、潤 起きた?  ごめん、
よく寝てたから もう少し寝かせて
あげたいと思ったんだ、
ごめんね。」

「ううん、良かった、、、翔さんがいてくれて。
俺を置いてどこかに行っちゃったかと思った。」

「バカだなぁ、
俺が潤を一人にしてどこかに行く筈 無いだろ?」

「だって、、、」

俯く俺の頬に手を添え、
〝Chu💕〟っと優しくキスをしてくれた翔さん。

「実は俺、潤に渡したいものがあったんだけど、
昨日の夜 色々あったから 渡しそびれちゃって、
これなんだけど。」

翔さんが、
手に持っていた小さな箱を開けると、
その箱の中には、白く美しく輝く指輪が 2つ。


「俺、結婚指輪 買うの初めてだから、
よく分からなくて、、、
お店の人と相談しながらデザイン決めて、
昨日 出来上がったんだ。
受け取って貰えるかな?」

「• • •(>_<) 」

翔さんが、結婚指輪を買ってただなんて、、、
全然 知らなかった。

全くの予想外の事で、
でも 勿論すごく嬉しくて、
涙が溢れて止まらない。。。


「あ〜、何やってんだ、俺。
違うよな 順番が 、、、

ごめん 潤 もう一度やり直す!

俺 潤と一生を共にしたい、
潤を愛してるんだ。
だから、この結婚指輪 受け取って下さい。」

「いいの? 俺で、、、」

「潤じゃなきゃダメなんだ。」

「しょお さ、、ん
よろしく おねが...い し、、ます。
。・°°・(>_<)・°°・。」

「ふはっ、潤 そんなに泣くなよ。」

そう言う翔さんの頬にも
涙が光ってる。

「翔さんが嵌めてくれる?」

「うん」

翔さんが 俺の左手を取って、

「百年先も愛を誓うよ。」

そう言いながら 
俺の左手の薬指に指輪を嵌めてくれた。
(なんか、、、どこかで聞いた事のあるフレーズだけど...)


「きれいキラキラ

「気に行ってくれた?」

「勿論!」

「じゃ、俺にも。」

翔さんから もう一つの指輪を受け取って、

翔さん ふつつか者ですが 
よろしくお願いします。」
と言葉を添えて、
翔さんの薬指に指輪を嵌めると、

「大丈夫、俺が潤を必ず幸せにする。」


「翔さん、」

「ん、なに?」

「ありがとう、
俺 世界一、ううん宇宙一 幸せだよ。」

「だろ?
潤は 俺に愛されてるんだから、
宇宙で一番 幸せに決まってる。

「うん❣️」


2人の唇が 重なった



            〜fin〜