翔さんが来た事で
動揺している俺を他所に、

「はぁ〜、やっぱこの部屋好きだなぁ、
ホント落ち着く。

コーヒーを飲みながら、まったりと寛ぐ翔さん。

そんな翔さんを見るとモヤモヤするし、
違和感を感じる。

何で そんなに落ち着いていられるんだろう?
俺と 別れる事なんて 大した事ないのかな?

いくら 俺の部屋が 気に入っているから と言って、
別れた次の日に来る?

なんか おかしい。

それに今日は 平日だし。。。


「翔さん そういえば今日 仕事は?
俺の部屋でのんびりしてていいの?
今から行っても もう完全に遅刻だと思うけど、
大丈夫なの?」

「うん、今日は休んだよ、
潤の引っ越しするから。」

「えっ? ちょっと待って、俺の引っ越し?」

「だ〜か〜ら、
俺達のマンションに引っ越しするから、
今日でこの部屋ともお別れ。
そう思ったらさ、なんか寂しくて、
だから 引っ越しは午後からなんだけど、
午前中に来たんだよ (^_^) 」

そんな事 言われてニコッとされても、
訳が分からない。

俺達のマンション?
そんなの知らないし、聞いた事もないし、
勿論 見た事もない。

「翔さん、俺 そんなの知らないし、
聞いてないよアセアセ

「え〜〜⁉️
俺 色々考えたんだよ、潤と一緒にいられる方法。
それで思い出したんだよ、
前に話した事あっただろ? 一人暮らしの事。」

そういえば、、、
翔さんが一人暮らししたい、って、、、
そんな話をした事は あるけど。


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「潤は 一人暮らししてどれくらい経つ?」

「ん〜、18の時からだから、、、
6年と少しかな?」

「いいなぁ一人暮らし。
俺もいずれは 一人暮らししたいんだよね。
ずっと実家っていうのもさ、色々 煩わしいし。」

「翔さんには 無理じゃない?
掃除とか洗濯とか全部お手伝いさんが
やってくれるんでしょ? それに食事も。」

「ん〜、それはそうなんだけどさぁ、、、
やっぱ一人暮らしは無理かなぁ」

「うん、無理だと思うよ。」

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「あの時 潤が言っただろ?
『もし翔さんが 一人暮らしする事になった時は、
俺 協力するし相談に乗るよ。』って。」

うん、確かにそう言った、
けど、、、それは あくまでも 相談に乗るのであって
一緒に住むというのは ちょっと違うと思うけど、、、。


「俺、真剣に考えて、、、
でも 俺も潤も今の仕事 辞められないだろ?
会える時間もあまりなくて、
そんなの もうイヤなんだよ。
それを解消するには、
一緒に住むしかないと思ったんだ。」


確かに俺だって、
会える時間が少なくて寂しいと思ってた、
でも、だからといって 
俺には何にも話してくれなくて、
今日 急に引っ越しって、、、。


翔さんとの別れを覚悟していたから、
俺の思い違いだったと分かって、
ホッとしたし 嬉しいのは事実だけど、


本当に今日 引っ越しするの??


「俺さぁ、
必死に探したんだよ、会社から近い所。
漸く俺の理想通りのマンションが見つかって、
きっと 潤も気に入ると思うんだよね。」



そんなふうに言われると、
ちょっと見てみたいとも思う、
翔さんが気に入ったというマンション。


でも、、、どう考えても、今日引っ越しなんて無理。