櫻井店長が  車に戻って来るまで、
時間にしたら 多分 10分も
経っていなかったのだろうけど、

俺からしたら 凄く長く感じて、
戻って来た時は 正直 ホッとした。

(何事も無くて 本当に良かった、、、)


「松本潤君、もう いいよ、、、降りて。

「あ、はいアセアセ


『降りて』と言われ 
勿論 俺も早く降りたいのだけど、

こんなスポーツカーに乗ったのは初めてだし、
降りる時、どこかに傷を付けたら
シャレにならないし、
しかも車内が狭くて 降りるのにもひと苦労、

そんな俺を見て 櫻井店長は、
ニヤニヤしながら、

「もっと乗って いたかった?
俺 これから用事もないし、
一緒にドライブする?」

「いえ、結構です!!  (//∇//)

「そお? 残念だなぁ、、、じゃ また明日。」


モタモタ降りた俺と違って 
スッと車に乗り込むと、
すごいスピードで帰ってしまった、、、(@_@)


何?あれ?

(来た、と思ったら帰っちゃった、、、)


〝今日から出勤〟と聞いたから、
〝今日から仕事をする〟と思いきや、、、


俺以外のスタッフには 自己紹介して、
(何しろ俺は車番させられていたから聞いてない)

『道路が 混んでてさぁ、
思いの外 時間が掛かっちゃったんだよね。
明日は もう少し早く来るから よろしくね。』
と 言ったらしいけど。。。

明日は ちゃんと〝仕事をする〟んだろうか?

怪しい、、、。



見た目は、、、
イケメンで、スタイルも良くて、
しかも あんな高そうな車に乗っていたのだから、

間違いなく、
凄いお金持ちのお坊ちゃんだとは思うけど、
人としてどうなんだろう?

旧店長の立川さんには、
『よろしく頼む』と言われたけど、

俺とは全く住む世界が違う櫻井店長、
その店長と、
上手くやっていける自信なんてないし、
関わりたくない、っていう気持ちが大きい。

でも、
俺には そんなモヤモヤする気持ちを
打ち明けられる人は いないし、
相談出来る人もいなくて、
燻る気持ちを抱えたまま、翌日を迎えた。