「雅紀ぃ〜、具合どうだ?」
翔ちゃんが、
保健室のベッドで寝ている俺の様子を心配して
見に来てくれた。
「あっ、翔ちゃん!
もう すっかり良くなったよ、ありがと。」
「ホントに? 無理してない?」
「うん、ホント ホント。頭痛もすっかり治ったし。
ね、ところで翔ちゃん、
ここに来る時、潤ちゃんと和君に会わなかった?」
「えっ?(#^.^#) 会わなかったけど、、、なんで?」
〝潤ちゃん〟と言っただけで、
顔が赤くなる翔ちゃんが、なんだか可愛い。
「翔ちゃんが来るちょっと前に、
来てたかも、って思うんだけど。」
「『来てたかも』って、どういう事?」
「寝てる時 2人の声が聞こえて来たような
気がするんだけど、
その時、
潤ちゃんが『櫻井さん、カッコいい』って
言ったんだよ。」
「フハッ!『寝てる時 聞こえた』って、、、
本当の事だったら 勿論 めちゃくちゃ嬉しいけど、
雅紀の夢だろ?それ。」
「う〜ん、でも、、、」
やっぱり どうしても気になる。
翔ちゃんが言うように夢だった可能性の方が
高いかもしれないけど、
モヤモヤした気持ちのままでいるのはイヤだ。
「翔ちゃん、俺 潤ちゃんに聞いて来る!」
「えっ?? 何を聞くんだよ? 待てよ、雅紀!」
「ダメ、待てない!!」
聞きに言ったって、
あの和君に追い払われるかもしれないけど、
でも、やっぱりハッキリさせたい。
だから全力疾走で、
潤ちゃんの教室に向かった。
途中で 生徒指導の先生に、
「廊下は走るな❗️」って怒られたけど、
勿論 そんな言葉はシカトして。。
だって、
幼馴染みで大親友の翔ちゃんのためだから。
息を切らして 潤ちゃんの教室の前に着いて、
教室を覗くと、
あっ!いた!
「潤ちゃ〜ん!」
大きな声で呼んだら、
潤ちゃんは「はぁい」って返事をしてくれて、
俺のいる廊下に出て来てくれた。
幸いな事に、和君はいないみたい。
ちょっとホッとしながら、
保健室に行ったか どうか聞こうとしたら、
その前に、
「あっ、櫻井さん。」
俺を追いかけて、やって来た翔ちゃんを見て、
真っ赤になる潤ちゃん。
うっわぁ、真っ赤になった潤ちゃんも
めちゃくちゃ可愛い💕、、、
でも、翔ちゃんの顔を見た途端
真っ赤になったって事は、
翔ちゃんの事 意識してるから、、、だよね?
これって 潤ちゃんが、
翔ちゃんの事を好き♡という証のような気がする。
この間 昇降口で会った時も、
潤ちゃん 俺の事なんか目に入らないみたいで
翔ちゃんばっかり見てたし、
そうだとしたら、
翔ちゃんの初恋が実ったって事?
それは 勿論 嬉しいけど、、、
こんなに可愛い潤ちゃんを、
翔ちゃんが独り占めしちゃうのか、と思ったら
それは それでちょっと残念のような、、、。