《J side》

僕だけど、僕じゃない〝J〟は、
僕の予想とは反対に 
仕事はコンスタントにあって 忙しい毎日。

社長は、
「ほら やっぱり、俺の戦略 完璧だろ?」
と 満足そうな顔で、

「次は、CMだな。」

冗談のように笑いながら言うから、

そんな 簡単にCMの仕事なんて来る筈ない、
と思っていたら、

それ程 経たないうちに、
大手化粧品会社のアイシャドウのCMに
抜擢されて、、

毎日が忙しくて、
これは 夢なんじゃないか、と思う程。


今日もまた 
朝からファッション誌の撮影で ロケに行って、
その後 スタジオで また違う雑誌の撮影をして、

『ハァ〜、、、
今日も やっと全部終わったぁ、やっと帰れる。』

ホッとしたのも束の間、

「潤 悪い。
もう一つ仕事があったの言い忘れてた。」

「え〜、もう一つ?」

珍しく社長が 撮影スタジオに顔を出したから、
イヤな予感はしてたけど、、、

「まぁ、そんなイヤな顔をするな、
多分 すぐ終わるから。」

社長は 呑気にそう言うけど、
僕としては一大事。

だって今日は、僕の大•大•大好きな
櫻井さんがキャスターを務めるニュースの日。

〝今〟の櫻井さんに会える日で、

そのニュース番組が始まる迄には帰れる、と
喜んでいたのに 帰れないなんて...

櫻井さんの番組をリアタイする事が、
僕の唯一の楽しみで生き甲斐なのに、
それが出来ないなんて、、、
。・°°・(>_<)・°°・。


『もう帰る! 仕事しない!
櫻井さんを優先する!』
って 社長に宣言したいけど、、、

なんだかんだ 言いながらも、
結構 僕の我儘も聞いて貰ってるから、
あまり強くも言えない。

朝が苦手な僕だから、
『朝 早い仕事は 出来る限り入れないで欲しい』
とお願いしたら、
仕事が早朝からにならないように
調整してくれるし、

忙しくても、
必ず 週に一度は 休めるようにと、
スケジュールを考えてくれている
優しい社長だから。。。



結局、もう一つの仕事を終えて
アパートに帰りついたのは、
櫻井さんの番組が終わる寸前。

なんとか、

「櫻井さん お疲れ様でした、おやすみなさい。」

テレビの中の櫻井さんに挨拶する事だけは
出来たけど、、、


『あぁ、やっぱり 
最初からリアタイしたかったなもやもや