【M side】
翔ちゃんが、おかしい。
昨日 朝 仕事に出る時は、普通だった。
っていうか、
「雅紀、
俺、雅紀だけが頼りなんだよ〜。
親父とお袋は、あと2年は ニューヨークから
帰って来ないし、
ここで 雅紀に見捨てられたら、
俺 生きて行けない
」
「大丈夫、翔ちゃんの事 見捨てたりなんか
しないよ、俺。
これからもずっと ここにいるから。」
「ありがとう、雅紀..
これからも 俺と、この家の事、
よろしくお願いします!」
なんて しおらしい事 言ってたくせに...。
それが、潤ちゃんに会った途端....
昨日 翔ちゃんが仕事から帰って来て、
玄関で潤ちゃんを見た瞬間、目が〝♡〟になった。
しかも、潤ちゃんにヘンな自己紹介しちゃって、、
〝 独身で彼女は いない〟って何?
そんな事 わざわざ言う必要ある?
それに 、
『ひとりで食事するのは 寂しい。』って、
今までそんな事 一度も言った事なんか無いのに、
急に そんな事 言い出して、
潤ちゃんの同情を引くなんて。。。
絶対 潤ちゃんに一目惚れしたんだ!
翔ちゃんが 俺のライバルかと思うと、
ちょっと手強い。
でも、
俺の方が優位な立場に立っていると思う。
何しろ、
翔ちゃんが会社に行ってから 帰って来るまでは、
俺は潤ちゃんと2人きり。
今日だって、朝 翔ちゃんが出掛けたあと、
2人で お掃除して、洗濯して、
庭の畑で出来たブロッコリーと、人参、
それから 温室のプチトマトとピーマン、
それらを収穫して、
翔ちゃんよりも ずっと俺の方が、
潤ちゃんと楽しい時間を過ごせてる。
「ね、潤ちゃん 今日のお昼は 何にしようか?
収穫した野菜を使って 何か作る?」
「あっ、でも今日のお昼は 翔様が 手配して
届けて下さるって...」
「え〜〜!!!
俺 聞いてないよ?
いつ言ったの? そんな事、、」
「あの、今朝...(//0//) 」
『えっ?? 潤ちゃん 何で赤くなってんの?
一体 翔ちゃんになんて言われたの? 気になる〜(ToT) 』
翔ちゃんの事だから、
すっごく有名なお店の美味しいお弁当を
用意するに違いない。
美味しいお弁当を食べられるのは、
素直に嬉しいけど...。
でも、
なんか複雑な気分。。。